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Zoomを利用したリモート会議・音声起こしの問題点

テープ起こし30年の一テープライターの思い

ハナコ
コロナ禍、zoomを利用した会議が増え始め、私の元にも初めてその音声起こしの仕事が舞い込みました。

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私が音声起こし(テープ起こし)を始めて30数年経ちました。最初は、文字通り、録音された「テープ」を専用機を使って音声起こしをしていました。それから今、zoomの映像から音声起こしに至るまで、その変遷について述べてみたいと思います。

まず音声起こし(テープ起こし)とは、講演会、会議、対談、インタビュー等で録音した音声を文書化する作業を言います。

今から10年ぐらい前までは、ディクタホン*とフットスイッチを使っていました。カセットテープに録音した音声の「再生」「停止」「巻き戻し」「早送り」の操作はフットスイッチを使って足で行います。両手はヘッドホンを耳に当て、その音を聞きながら同時にキーボードを打ち込んでいきます。

ここに画像を2点入れる

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【トランスクライバー(SONY BM-76)】
 
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【フットスイッチ.jpg】
 
※正式名は、トランスクライバーといいます。

因みに、パソコンが普及する前まで(ワープロ時代)、テープ起こしの必需品は用字用語辞典、漢和辞典、英和辞典、会議資料、専門的な講演会は図書館から借りてきた専門書をそばに置いて、調べながらテープ起こしをしていました。

知力・労力をめいっぱい駆使したその代償として、その頃のテープ起こしの代金は、1時間あたり30,000円から36,000円ぐらいだったと思います。

現在ではネットで検索すればほとんどの情報を得ることができるようになり、作業はかなり楽になりました。もちろん金額的には値崩れしていますが……。

その後、デジタル化が進むにつれ、音声のみだけではなく、DVD等に保存された映像(音源)を、大容量転送サービスというデジタル送受信を請け負う転送サービス事業者を利用して、そこにアップロードされた映像(音源)を、受ける側でダウンロードした上で文書化するという形に大きく変化してきました。それがここ10年ぐらいのことです。

送られてきた映像(音声)データは、直接パソコンに保存されるため、従前のディクタホンを使用することはできません。そこでパソコンのサイトから「okosiyasu(おこしやす)」という音声起こし専用の無料ソフトをダウンロードして、そこに映像からmp3*に変換した音源のみのデータを読み込んで音声起こしを行います。

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【okosiyasu(おこしやす)】
※mp3とは」?(この説明はなくてもいいですか?)

そして現在(令和2年)。新型コロナウィルス感染症が世界的に猛威を振るい、自粛要請が強化されたことで、人と人との接触が困難になったことから、リモートによる会議や座談会等の音声起こしが主になっていくだろうと想像されます。

今回依頼された会議の音声起こしをやってみましたが(okosiyasu(おこしやす)を使用)、個人的にはリモート会議の音声起こしは、正直やりにくいというのが率直な感想です。

なぜかといいますと-リモートによる会議や座談会等の音声起こしの今後の問題点だと思うのですが-zoom等を利用したリモート会議は、映像と音声のズレ(経験では1分以上のズレが生じました)や映像や音源の乱れ(音切れ)、フリーズ状態になることも多々あり、きちんとした形で音源を文書化するには不十分であったと思います。

したがいまして、仕事としては消化不良といいますか、私自身はリモートを使用した会議や対談、座談会等の音声起こしは、現段階では「やりたくないなあ!」というのが本音です。

ただし、これに関しては、同業者の皆さまからのご要望が上がってくると思いますので、早い段階で改善されるのではないかと考えてはいます。

以上、私が経験してきましたテープ起こしの変遷を交えて、リモートによる会議や座談会等の音声起こしの今後の問題点を挙げてみました。

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アフターコロナで働き方改革がすでに始まっていますし、今後、音声起こしに限らず、リモートが中心の世の中になっていくことは確実でしょうね。

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