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米韓通貨スワップについて

さぼ郎
2020年3月19日、アメリカが韓国に対して600億ドルの通貨スワップ協定を締結したというニュースが有りました。

実を言うと、「それって何?」程度のことしか興味も知識もありませんでした。知識がないのは今日現在も変わりがないのですが、少し興味が出てきたのでネットで情報をあさりました。



早速、見つかったのがYouTubeです。冒頭の方で、音喜多議員が日韓の通貨スワップについて麻生大臣に質問をしています。その答えが、「日本が金借りてくれと言うなら借りてやらないこともない」と韓国側から言われたので席を立った という例の場面です。

自分的には、結論から言うとさっぱり核心的なことがわかりません。安易な話はたくさんあるのですが、まっとうな話は結構少ないです。
オーストラリア、ブラジル、韓国、メキシコ、シンガポール、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、ニュージーランド(NZ)の中銀。FRBは2007─09年の金融危機時にも、これら中銀と通貨スワップを締結した(ロイター)
アメリカがスワップ協定を結んだのは、韓国だけではなく9カ国です。

理屈は全く分かりませんが、ドル高を牽制するためのだという説明が、なんとなく理にかなっている感じです。通貨スワップとは、基本的には国際金融の安定のために、信頼関係のある国家間で結ぶことが前提となっています。

うがった見方では、ドルが不足している韓国にドルを供給することで、韓国で展開しているアメリカ企業が撤退しやすくするためだ なんてのもありましたが、嫌韓バイアスがかかっているようで、まともな国際金融の見解からは程遠い気がします。

そういえば、あの麻生大臣が、あの口曲がりを強調するような顔をして韓国の偉い人が「日本が借りてくれと言うなら借りてやらないでもないと抜かしたから席を立った」と言っていますが、どこまで本当の話なのかは不明です。

大臣たるもの、この手の嫌韓を助長するようは発言は控えるべきのような気もします。

更にスワップ協定の詳しい話になると、ちょっと専門的知識がないと歯が立ちません。
通貨スワップ協定とは、各国の中央銀行が互いに協定を結び、自国の通貨危機の際、自国通貨の預入や債券の担保等と引き換えに一定のレートで協定相手国の通貨を融通しあうことを定める協定のこと。
とのことで、明確に「協定」という言葉を入れないと、金融派生商品を差すことになるのだそうです。
通貨スワップ協定が必要となるのは「制度上の観点(フロー)」と「介入資金上の観点(ストック)」がある。
とwikiでの説明があります。

制度上の観点」としては、銀行決済需要が急激に拡大する事が起きると、市場からドルが枯渇してきて契約が履行されても金融決済ができない事態になる懸念が出てくることが考えられます。

そのために、お互いの通貨を交換して期限内に回収して返済するというというのが、スワップ協定の制度だそうです。

介入資金上の観点」としては、
信用不安や外国為替取引により自国の為替レートが急激に下落することで政府金融当局の外貨準備残高が枯渇することがある。この場合、あらかじめ定められた一定のレートにより、協定相手国の中央銀行よりドルまたは相手国の通貨を融通してもらう約束をすることによって、為替レートの一時的かつ急激な変動を阻止することが可能となる。
この場合はデフォルト回避の阻止が目的となるようです。

ようは、スワップ(交換)とは言え、自国の通貨を担保にお金を借りて期限内の返済するわけですが、スワップ協定の期限は、借金取りのように厳しいものではないようです。

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金利については、話が面倒になるのでここでは取り上げません(実はよくわからない)。また、スワップ協定には「通貨」と「為替」があるのだそうですが、これも、あまりに専門的すぎて話がさっぱり見えないので、とりあえずは、ここまで。

中央銀行が扱うのがどっちかで、もう一つはどこが扱うのだか忘れましたが、日本語に訳す時のアヤのようなもので、さして意味が変わるわけではないという説明もありました。

ともかく、国際金融の安定は貸すほうのアメリカにとってもドル安を誘導できるというメリットが有るようです。

日韓ではスワップ協定が延長されずにいるのは、徴用工問題とか慰安婦像問題などがあって、国家間としては好ましい関係にないことが起因していますが、仮に韓国がデフォルト起こせば「いい気味」という単純な話ではなく、国際通貨が不安定になってきます。

アメリカのスワップ協定が米韓だけではなく9ヶ国同時に行われていることは、コロナ危機での金融不安定を少しでも改善しようという基軸通貨の強い意志を感じます。

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はっきりいって、かなり高度な話であり専門的な知識抜きには理解も難しく、さらに各国の思惑が渦巻く話でもあるのですが、官僚はさておき、政治家でスワップ協定の国家としての立場や役割を官僚レクチャー以上に理解できている政治家がどれらくいいるのか不安になります。

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