PAGE TOP

視点

印刷する

憲法7条って、知ってますか?

さぼ郎
第七条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
一  憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二  国会を召集すること。
三  衆議院を解散すること。
四  国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五  国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六  大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七  栄典を授与すること。
八  批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九  外国の大使及び公使を接受すること。
十  儀式を行ふこと。

日本国憲法の中に「解散」という言葉は6個使われています。第45条と54条には、「解散された時」として4個が使われています。69条では不信任、あるいは信任を否決したときには「解散」しなければならないというルールが書かれています。

バンザイ
wiki「解散」にリンク ↑

衆議院が解散するときは国会議員は「バンザイ」をするのが慣例になっているようです。一説では天皇の国事行為に対するものとするという説もあるようです。

しかし、国会議員以外の職員や記者や傍聴人が「バンザイ」することは許されていないとのこと。

よく、テレビを見ていると「解散は総理の専権事項」のような言い方をする国会議員を見かけますが、総理大臣の解散権について書かれた条文は見当たりません。

内閣総理大臣」は憲法の中で12個使われています。

第66条では総理大臣は「文民」でなければならないとしています。しかし、「文民」についての定義は書かれていません。ここで解釈が別れるようですが、仮に右翼思想の持ち主であっても「軍人」でなければいいような感じです。

しかし、自衛隊は「軍隊」ではないので、自衛官も自衛官であって軍人では無いから、統幕議長が総理大臣になっても憲法には抵触しないことになります。

過日、安倍さんが憲法に「自衛隊」を明記するとおっしゃった時に統幕議長が「ありがたい」と発言したのは、軍人だから法に抵触するのではなく、

第九十九条  天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

という、公務員の「憲法尊重義務違反」になるわけです。菅さんは「全く問題ない」と受け流しましたが、それを糾弾できない野党の力量不足を感じます。

第七十五条  国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、訴追されない

利害関係者(腹心の友・加計孝太郎さん)に食事をおごったり奢られたり、ゴルフをおごったり奢られたりしても、倫理規定には抵触しても贈収賄で訴追されそうもありません。

第65条から75条までの「内閣」に関する条文の中で「内閣総理大臣」が10個使われていますが、数少ない「総理大臣」が使われていない条文の69条で、不信任が可決されると10日以内に解散しなければ総辞職することが決められています。

では、69条による解散であっても、wikiによれば衆議院議長は本会議において「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」という解散詔書を読み上げるのが慣例になっているのだそうですが、法的根拠は希薄な感じです。

では、何によって「解散が内閣総理大臣の専権事項」なのかは、どうも、全く根拠の無い話のような気もします。

で、冒頭の天皇の国事行為(憲法第7条)になりますが、「内閣の助言と承認により3項の「衆議院の解散」ができる事を指しているのだそうです。

内閣の助言と承認」とは、すなわち内閣総理大臣が国務大臣を任命もし、罷免もできるわけですので、つまり、「内閣=内閣総理大臣」となるわけで、その総理大臣が天皇に助言と承認をすることで、天皇は国事行為を行うことができるという話なのでしょうか。

それを指して「専権事項」というのかもしれません。

安倍さんも「安倍一強」なんて言葉と、友達が奢ってくれる美酒に酔いしれて、愛媛県(の一部の権力者)の悲願のために、ご本人の悲願であった憲法改正のチャンスを潰してしまいました。

美酒

このことはワタシに多くのことを教訓として学ぶ機会を与えてくれたと感謝しています。

加計問題は、日本の権力の稚拙さと奢りと腐敗が垣間見えた気がしました。こんなチャチな(と言っては元も子もありませんが)ことですら、東京大学を出たエリートたちが必死になって権力者(偏差値がそんなに高くもなさそうな人々)を守ろうとする茶番も面白かったです。

そして、こうした官僚体質は、実は最近になってできたのではなく、鎌倉時代あたりの下級貴族が、上皇のために幕府との折衝において世襲だけではやっていけなくなることで「能力」による起用が行われるようになったあたりに起源を求めることができそうです。

ただし、「方略試」という科挙もどきのテストは平安時代から室町時代まで行われていたようですが、漢文やら歴史やらの試験だったようですが、菅原道真などが合格しています。世襲できるような貴族でなければ、この試験を通らなければ官吏として出世することは望めなかったようです。

国家公務員上級試験が、いわば「科挙」に当たるのでしょうが、どちらが狭き門かは知りませんが、偏差値の低い世襲政治家が彼らを抜擢することで国家の運営がスムーズできるという仕組みです。故に官僚は忖度することで抜擢のチャンスを獲得するという構図になります。

ま、歴史は繰り返す というわけですかね。ちなみに、上皇達が貴族に能力を求めるようになるのは鎌倉時代初めの「承久の変」あたりからのようです。現代では、政治家が世襲になり、能力と知力の衰えが顕著になる小泉内閣辺りから官僚への依存が高まったような気がします。

後鳥羽上皇
wiki「承久の乱」にリンク ↑

このことは、政治家が立派になりさえすれば、官僚の忖度は自ずからウェートが下がるわけですが、それがいつなのかについては全く展望が付きません。政治家のレベルの低下は、たまたま一時のことではなく、何か明確な原因があるように思うのですが、誰か解明していただけませんでしょうか。

キーワード