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リブラと規制

さぼ郎
ビットコインのときは、各国でビットコインと法定通貨に交換する交換所に対する規制がありましたが、そもそもビットコイン自体には発行主体がマイニングする業者なわけで、しかも、彼らは報酬として受け取っているだけですので、ようするに規制のかけようがないわけでした。

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それに対して「リブラ」は、Facebookという発行主体があるために、しかも、そのFacebookには数々のルーズさと云うか、不正義と云うか、当局以外でも身構えるようなことを過去にしでかしていることも原因しているのだと思いますが、要はアメリカの規制当局以外にも、各国の反応は厳しいものがあるようです。

ポイントはFacebookには数十億人をデータが有ることを重視している若えですが、そこに「軽視」という修飾子が付くことで規制側に正当性を与えている感じがします。

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正当性の側から言えば「ユーザー保護」になりますが、裏を返せば「マネーロンダリングの温床」になる懸念が否定できません。

一体、Facebookの何がいけないのか?

過去に5000万人を超えるユーザーの投票行動を調査会社に調べさせた事実に対して50億ドルの制裁金を課せられていること
  • ザッカーバーグが議決権の過半数を保有すること
  • リブラ投資トークンには配当があるので投資契約に該当する
  • リブラ投資トークンはETFに似ているため証券法に抵触する可能性がある
  • 為替変動のリスクがある
  • リブラが破綻した時の利用者救済が明示されていない
  • リブラが各国の金融政策に対抗的対応を取る可能性がゼロではない
  • リブラを使用するFacebookユーザーの本人確認方法が方法が示されていない
  • 金融犯罪と思われるリブラの動きがあった時の凍結ルールが示されていない
リブラ投資トークン」が外資ETF(上場信託投資)に類似しているとするなら規制の対象とならざるを得ません。

ようするに否定する側からチェックされている感じがします。本人確認などは、交換所で法定通貨に変えるタイミングでチェックすればいいように思いますが、リブラが流通し決済に使用されることの範囲が拡大してくると、リブラで決済して、そこで得たリブラで物を買って、そのものを法定通貨にすれば本人確認を曖昧にすることができます。

そうした犯罪行為が行えなくするために、きっと国際間では最良の方法はないでしょう。

性善説に立つと便益は格段にあると思いますが、そういうことに限って性悪説に立つと悪辣な限りしつくすのが人間のみの特権ですから。

まず、規制をクリアしなければ話は一歩も進みません。

少なくとも、40歳にもならない青年が世界を動かそうとしている、この事実が示すものはすごいことだと思います。

ジンギス・カンは1162年に生まれて1227年に亡くなる65年の人生だったようですが、かれは最終的には当時の世界人口の半数以上を統治するに到る人類史上最大規模の世界帝国であるモンゴル帝国の基盤を作っています。

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ジンギス・カンは戦でも寝床でも活躍しており、オックスフォードの研究では1600万人、ケンブリッジの研究では3200万人のDNAに痕跡を残したと推定されています。

ザッカーバーグも、規制をクリアしてリブラ帝国を築けばジンギス・カンに肉薄することで後世に名を残せるでしょう。

帝国を作るためには、まず、クリーンであること、グレーな部分は迷わず切り捨てることを示さなければならないと思いますが、我が国の岡村ナニガシのように人間性の低劣な部分を持ち合わせているとするなら、生まれ変わらないと難しいのかもしれませんね。

アイデアはいいのに、難問が多すぎる気がします。

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