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インターネットはからっぽの洞窟

さぼ郎
からっぽの洞窟」という表現は、日本語化するときに出版社が勝手につけています。原題は「SILICON SNAKE OIL」というようです。

からっぽの洞窟

SNAKE OIL」とは「蛇の油」ですが、「万病に効くという怪しげな水薬」のことだそうです。それが「シリコン」でできているというお話。

日本で言うなら、さしずめ「ガマの油」というところです。どこの国も似たような発想で、似たようなことをするのものですね。

からっぽの洞窟」とは、全く脈絡もありません。ようは、インターネットなどに時間を使っていると、貴重な実生活が希薄になってしまうよ という警鐘の本のようです。

その前に「からっぽの箱」として「テレビ」を上げることができます。とにもかくにも、最近のテレビは面白く無いだけではなく、むしろ不愉快なくらいです。見たくもありません。テレビで取り上げるレベルのニュースならからっぽの洞窟」と言われているインターネットでも十分、情報摂取ができます。

森友問題で決裁文書が改ざんされていたからといって、防衛省が日報を隠していたからといって、ワタシには全く何の関わりもありません。

安倍総理のご夫人が、どこで何をしようが、少なくともワタシには何の関わりもありません。役人が忖度しようが、国会が空転しようが議員も官僚も十分過ぎる給料をもらって茶番をやっていて、そのことがワタシの生活には全く関わりが無いのです。

つまり、そんなことをいくら知ったとしても、知らないことと全く「等価」なわけです。北朝鮮の代表が中国の主席と電撃で会見しようが、トランプがtwitterでなにを発信しようが、そのことがワタシの生活には全く関わりが無いのです。

空き箱

つまり、インターネットもテレビ同様に「からっぽの箱」に近いわけですが、まだ、メールなどを通じて双方向性のコミュニケーションが取れるだけマシとは言えそうですが、それに割く時間は、よほど注意して限定しないと、実生活で本来享受できるはずのものを喪失してしまいます。

実生活で本来的に享受できるはずのものがあろうがなかろうが「無駄」であるだけでなく、むしろ人間形成に於いて「マイナス」であるような気がしています。

いまどき、みんながスマートフォンを使っています。その、ちょっと前は携帯電話でした。携帯電話の前はポケベルなんてものもありました。

スマートフォンとは、インターネットとニアイコールなツールですが、それで、どれだけ情報通になっているのか、どれだけ、世相を深慮できるようになっているのか、常識や教養の高まりは感じられません。

タバコを止めるとその分のお金が貯金できるかというと、きっとできません。掃除機や洗濯機があれば、その分、家事や料理や育児に時間を使えるかというと、きっとできないわけです。

片方で効率を上げ、片方でテレビやインターネットで無駄に時間を使うことで均衡しているなら、人間性(あるいは痴呆化)は低下の一途をたどっていることが予想されます。

テレビと言えば「電通」です。創立者は光永星郎という人で、日清戦争で従軍記者として旅順に赴き戦地の情報を日本に配信していたのだそうですが、
ということで、通信社を作ることになり、そこに広告を合体させたのが「日本電報通信社」になるわけです。

電通
「電通」の記事にリンク ↑

電通のビジネスモデルは、世界中のニュースを集めて新聞社に売る。新聞社はニュースを買うお金のために広告主に宣伝のスペースを売る。しかし、その広告主は電通が集めるという、見事なビジネスモデルを確立しています。
  1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
  2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
  3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
  4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
  5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
  6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
  7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
  8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
  9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
  10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
これが電通の「鬼十訓」だそうです。昭和26年に作られた電通社員の規範だそうです。ワタシは、軍人勅諭や教育勅語を暗証するなんてゴメンですが、こんな十訓に従って仕事をするなんてのもゴメンです。

ちなみに2017年の高橋まつりさんの自殺事件後、社員手帳から削除されたらしいです。
  1. もっと使わせろ
  2. 捨てさせろ
  3. 無駄使いさせろ
  4. 季節を忘れさせろ
  5. 贈り物をさせろ
  6. 組み合わせで買わせろ
  7. きっかけを投じろ
  8. 流行遅れにさせろ
  9. 気安く買わせろ
  10. 混乱をつくり出せ
これは「戦略十訓」だそうです。テレビのCMは、この観点から作られているわけです。昨今のテレビの馬鹿さ加減は、おそらく電通でパワハラをしているような連中が、政権や大企業と結託して大衆痴呆化を推進するツールとして利用しているのかもしれません。

テレビで電通に対してネガティブなことを発言すると、次からはタレント(コメンテーター)としてテレビから消えてしまうのだそうです。

ただ、あまりに力を持ちすぎたことにより、利権まみれになり、権力の宿命として腐敗していく事は宿命のようです。

つまり、電通やらリクルートなどの社員になると、企業が持っている(肥大化し腐敗している)権力と社員自らが同化して、個々の社員自身が変容・変質していくこととなる感じが否めません。

理由は簡単で、戦略十訓にあるように「欲望」を商品として取り扱うがための「需要喚起」なんて綺麗事を言っていますが、買い手(消費者=大衆)を睥睨し、メディアを通じて世相を意のままに操り、その権力を己の力と過信し、欲望の権化と化していった結果が、実に「からっぽ」のテレビとなっていることが、ことの悲壮を体現していると思わざるを得ません。

欲望

電通の出発点では、「日本のことを世界に配信すること」「郵便よりも早く情報を伝えること」「都市部だけでなく地方にも情報を伝えること」を目指していたようですが、まさに事大のなかで金儲けにあくせくしている内に、変質変容して、日本の痴呆化の原動力となっているようです。

腐臭を放つ電通に対して、インターネットを前提に、新たな通信手段や公告手段としてどこまで立ち向かえるのか、はたまた飲み込まれるのか。

電通の創業者の光永星郎の如くの人が現れて、電通をひっくり返すくらいのイノベーションを起こすことが望まれます。はたまた、時代がそれを望まないくらいに電通に洗脳されてしまったのかも知れません。

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