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汎用人工知能

さぼ郎
人工知能はどのようにして名人を超えたのか

人工知能はどのようにして名人を超えたのか」という本を読んでいます。半分ちょっとしか読んでいませんが、幾つかの発見がありました。

まず、作った人が良かれと思った改造を加えてみても100回のうち98回は失敗してしまうこと。極限に近づくと、人間の仮説という領域を超えつことが予見されます。

機械学習とディープラーニングは全く異なる体系のロジックであること。将棋は機械学習なのだそうです。ちなみに囲碁はディープラーニング。

何が違うかと言えば、機械学習は、幾つかの可能性のなかから一番有効な手を選択するのだそうで、それを「探索」と「評価」と言っていますが、その両方を人間が作っていた時代はコンピュータ将棋は決して強くなかったそうです。

で、探査ロジックを人間が作って、評価する部分を機械に任せたあたりから俄然、強くなってきたようです。ちなみに、AI将棋では、この本の著者の「ポナンザ」が最強のようです。

機械が学習してパラメータを書き換えていくのだそうですが、そのパラメータの値の意味が、プログラムを作った本人でも解釈できないのだそうです。

日経サイエンスの1、2ヶ月前に齋藤元章さんが特集されていました。彼は医学部の出なのにスーパーコンピュータを作ることで有名になっています。

予算さえあれば、2020年までに京の100倍早いスパコンが作れると言っています。加計学園に投じる税金で、十分賄えそうですが、政治は正義より悪徳に動くのは、神代からの定めであって残念なことです。小池さんがクルーザーをやめてくれれば半分くらいは作れるのかもしれません。

齋藤元章
「齋藤元章」さんの記事にリンク ↑

齋藤元章さんと三橋貴明さんの対談がYouTubeにあったので、見ていたら、すごい話がいくつかあったので少しピックアップしてみようと思います。



●エネルギーがタダになる
小型の核融合炉が開発され、アッチコッチに作られる
資源問題が解決される
物質を合成して作ることができるようになる
生産性が格段に向上し物の値段が限りなくゼロになる
食料はタダになる
無尽蔵に作ることができるようになる
通常兵器は無用となり逆にリスクになる
知性を持ったウィルスによって操作さればかえって危険になる
医療で革新が起きる
薬の開発、病気の克服がかなり進む
不妊治療を克服し、生物的な手法によらない子孫を持つことが可能になる

と、いいことづくめのようですが、このようなスパコンが開発されると、倫理の問題を避けては通れません。それゆえに、齋藤さんは、日本こそが先駆けて汎用人工知能を開発する意義を主張します。

日本

言語的、文化的中間層が厚く、倫理観もかなり高い日本は、世界でも得意な国であること。この利点を活かすことで汎用人工知能の標準を作っていかないと、世界のバランスが崩れることは必至だそうです。

36分44秒あたりに数式が出てきますが、画像圧縮の理論なのだそうですが、この数式の意味を人間が理解できなくなっているのだとか。これって、将棋ソフトの機械学習と同じことが既に起きています。

汎用人工知能が一旦生まれてしまうと、それがどれだけ優れているのかすら、人間には理解できなくなります。ポナンザを補強すると、一つ前のポナンザと勝負させるのだそうですが、汎用人工知能も同様で、自走式に自己改革を重ねていくと、その先にあるものが何なのかは、少なくとも人間の領域ではないようです。

そうなると、汎用人工知能にとって、人間の存在すら意にも介さなくなる可能性もあるわけです。地球の最適化のためには人間が不要になるかもしれません。

将来の姿をともかくとして、人間にとって人工知能の最適な活用は経世済民でなければならないわけで、だからこそ、汎用人工知能に全く関われないところで、他国が開発してしまうと、予期しない方向に進化してしまうと対処が不能になる懸念もあるわけです。

だからこそ、齋藤さんは日本でこそ、開発をするべきだと主張しています。

で、このように汎用人工知能が経世済民として機能しだす社会は、通貨が不要な社会になるのだそうです。欲しいものが手に入るような社会において、通貨が不要になるわけですが、そうなると資本主義自体が消滅してしまいます。

そんな社会において、新しい価値観が形成されてくることになります。

人類が生まれて今に至るまでの宿命は「生き残ること」「食べること」「子孫を残すこと」であったのですが、これらから解放された後に必要とされるのは、人間の本来の欲求に基づいて芸術とか創造のような世界に人類が移行してくるのではないかというお話でした。

そして、作家が語る未来ではなく、現実に、スーパーコンピュータを開発している科学者が語る未来であるので、とても説得性のある話でした。

もう少し後に生まれればよかったのかもしれませんが、もう少し早く生まれていれば、あの戦争でしたから、今の安倍政権で満足し、決して共謀罪で逮捕されないように日々過ごしさえすれば、それを持って及第点とするしかなさそうです。

三橋貴明さんの印象が変わりました。テレビやYouTubeなどでは、韓国などを悪し様に言う印象があって、あまり好んでいませんでしたが、この対談を聞いている限りでは言葉遣いもこの調子も良くて、印象が良くなりました。

加計学園問題で、野党は色々暴いたことはお手柄だと思いますが、追い詰めることが出来ていない印象は拭えません。

閣議決定に対する違法性や隠蔽、証拠の隠滅など、意図的な悪意を部分を告発するくらいの事ができなければ、やはり、万年野党でしかないと思います。

一番悪いのはメディアであることは歴然としています。後半になってやっと東京新聞の望月衣塑子さんが、執拗に食い下がるシーンは劇的でした。

望月衣塑子
望月衣塑子さんの記事にリンク ↑

逆を言えば、他の記者クラブ所属の政治記者は、みんな多かれ少なかれ読売新聞のようなもので御用貴社ばかりなので、だから、このような巨悪を暴くことすら出来ないわけです。

小泉さんが英断したハンセン病の厚労省の控訴断念においても、まともな記事を書いていたのが熊本日日新聞と東京新聞だけだったよう思います。大新聞、特に読売はもうダメです。産経のように元からダメな新聞もありますが、権力の手先をやる新聞なぞ、お金を払って読むに値しない新聞です。

まず、メディアから襟を正さない限り、政治の堕落は止まらないと思います。与党は税金を注ぎ込んで10代、20代の取込みに成功しています。

愚かな政治に、愚かな国民と権力の下僕となったメディアがいて、先の大戦を止めることができなかったわけですが、また、それを繰り返そうとしているのは、きちんと総括が出来ていないからであることは間違いのないところです。

加計学園のような薄汚いズルを平気で行うような政権において、今まで遵守してきた平和憲法(いかなる不備があったとしても)を改正して欲しくはありません。

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

この目的を達するために、陸海空軍その他の戦力を保持しない

目的とは、誰が読んでも《「戦争」と「国際紛争の解決》であることは自明であり、そのための【陸海空軍の戦力】を保持しないとしているわけで、専守防衛のための戦力を保持しないとしてはいません。

どう読んでも、自衛隊は違憲ではないと確信しています。

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