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PDFで「最適化」と「サイズが縮小」の違いって?
InDesignCS3で制作したデータ(容量10MB超)をweb用に軽量化することになり、3通りの方法を試してみることにしました。
- [PDF書き出しプリセット]-[最小ファイルサイズ]でPDF作成
- PDF/X1aで出力したPDFを開き、[ファイル]-[名前をつけて保存]-[サイズが縮小されたPDF]でPDF作成
- PDF/X1aで出力したPDFを開き、[ファイル]-[名前をつけて保存]-[最適化されたPDF]でPDF作成
1.[最小ファイルサイズ]でPDF作成
容量4,960KB
画像の精度がいちばん粗く、ファイルサイズも他より大きい。

ファイルの最小化は、互換性があるとは言うものの、画像がボケたりで、ちょっと実用には絶えないという印象です。
2.[サイズが縮小されたPDF]でPDF作成
容量2,673KB
「ファイルサイズを縮小」ダイアログボックスが表示されるので、[互換性を確保]で「Acrobat6.0およびそれ以降」を選択


とはいえ、ある程度の互換性の確保、つまり、指定できるなら極力低いバージョンでの指定を心がける必要があると思います。
ところで、バージョンにはAcrobatのバージョンとPDFのバージョンが有ります。例えば「Acrobat7.0はPDF1.6」のような表記です。
ちょっと前はAcrobat5.0(PDF1.4)を心がけていましたが、色々機能が追加されているので、Acreobat6.0(PDF1.5)あたりがよさそうです。
「Acrobat6.0およびそれ以降」からはそれほどファイルサイズに差が出ませんでした。ですから互換性は「Acrobat6.0およびそれ以降」以降のバージョンを選択しておけばいいと思います。
3.[最適化されたPDF]でPDF作成
容量2,897KB
PDFのサイズに影響をあたえるのが画像です。
次の「容量の調査」の最適化[前]と[後]で比較してみると「画像」のファイルサイズが激減しているのが見て取れます。
<画像の最適化前>

<画像の最適化後>


結果として、「最適化されたPDF」と「サイズが縮小されたPDF」の違いは、見た目での差がわかりませんでした。
ということで、web用の圧縮としては、「2」の「PDF/X1aで出力したPDFを開き、[ファイル]-[名前をつけて保存]-[サイズが縮小されたPDF]でPDF作成」で、いいように思いました。
参考にさせていただいたサイトこちらです。