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あれこれ

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大河が始まる

さぼ郎
なんだかんだあって、どうにかこうにか大河ドラマが始まりました。

こんどは明智光秀だそうです。明智光秀となると、好き嫌いがありそうな人材ですが、衣装がきれいだそうで、視聴率も初回としてはそうそう悪くはないようでした。

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といっても、ワタシは見ていません。

そもそも、明智光秀というヒトは主君を殺した事実は変えられませんので、それをどのように脚色するのかは見ものかもしれません。

信長を最悪の極悪人にでもしないと成敗した理由を明確にできないでしょうし、信長を殺害しても結局、だれも光秀に賛意を表明しなかったですし、秀吉に追われて山中で土民に殺されるようですが、どのように写すのかも興味はありますが、1年もかけて見続ける気はしません。

次回は「青天を衝け」で、その次が「鎌倉殿の13人」だそうです。青天を衝け」は渋沢栄一が主人公だそうで鎌倉殿の13人」は北条義時なのだそうです。

渋沢栄一を主人公にして英雄に仕立てると韓国がうじゃうじゃ言ってきそうですが、渋沢栄一という人物は近代日本にとって不可欠な人材でもあるので、どのようなドラマにするかは別として、それなりに興味はありますが、明治という変革期だからこそ出てきた傑物を、「時代」と「人物」の相乗をどのように描くのかは、かなり難しそうです。

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ちょっと前に誘われて深谷の渋沢栄一邸などを見てきたことがあります。あの辺りは桑が多く、養蚕が盛んな土地柄だったようです。渋沢の実家は藍玉の商いをしており、江戸に出て学ぶものの尊皇攘夷に目覚めるも、なんだかんだあって一橋慶喜に仕えることとなり、それで幕臣になるわけです。

パリ万博でフランスに行き、世界に触れることで彼の才能が開花するわけですね。

坂本龍馬とか西郷隆盛のような英雄として扱うのなら、それなりの扱い方もあるとは思いますが、経済人をどのようにして英雄にしていくのでしょうか。

さて、「鎌倉殿」ですが、「北条義時」を主人公にするようです。かつて、北条時宗をやっています。なぜ、時宗だったのかは不明ですし、それも見ていないのでなんとも言えませんので、いずれ、総集編でも借りてきて見るかもしれません。

北条義時といえば、なんといっても「承久の乱」です。なにがどうあれ、乱の結果として、
後鳥羽上皇は隠岐島、順徳上皇は佐渡島にそれぞれ配流された。討幕計画に反対していた土御門上皇は自ら望んで土佐国へ配流された(後に阿波国へ移される)。後鳥羽上皇の皇子の雅成親王(六条宮)、頼仁親王(冷泉宮)もそれぞれ但馬国、備前国へ配流された。仲恭天皇(九条廃帝、仲恭の贈諡は明治以降)は廃され、行助法親王の子が即位した(後堀河天皇)。
三上皇を島流しにし、現職の天皇を廃帝にして、高倉天皇の第二皇子の守貞親王の息子を後堀河天皇にしてしまうという、天皇バンザイから見れば逆賊もいいところなわけで、この辺りを三上幸喜が、どのようなコメディにするのかは見ものですけど、きっと見ないでしょう。

承久の乱があったことで、後鳥羽ではない系統から天皇を出しますが、結局はつながらず、後嵯峨にお鉢が回って、その息子たちの後深草と亀山が天皇になることが原因で、両統迭立になり、南北朝へとつながって行くのですから、歴史とは一筋縄では行きませんね。

ちなみに、後深草天皇の後宮を描いた「とはずがたり」という日記がありますが、書いた本人は歴史上特定されていません。しかし、枕草子同様に、実名で当時の皇族や貴族が登場するので、ほぼ事実だと思われます。

当時、庶民は文字を書かなかったし、紙は高価だったので、もっぱら記録は貴族の書くものが主体になります。

このあたりを参考にして大河を練り直してみるのも方策だと思います。

大河の「草燃える」では頼朝が石坂浩二で北条政子が岩下志麻でした。北条時政が金田龍之介で、宗時が中山仁、義時が松平健でした。

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ドラマ全般に言えることなのでしょうが、ドラマの面白さは第一に「ストーリー」、第二に「役者」に尽きると思います。

ストーリー(あるいは主題、メインテーマ)がコケたら、誰が演じても、誰が脚本書いても、誰が監督してもやはり無理がありそうです。まして役者に魅力がなければ、さらに難しくなります。

どうやって後鳥羽上皇を描くのかが、大きなポイントになりますし、廃帝にされた仲恭天皇も哀れです。4歳で天皇になって78日で廃帝にされ、17歳で死にます。

仲恭天皇という名前は明治政府がつけました。この辺りも、どのように描くのかはポイントですね。

大河という時代の扱い方が、時代に合わなくなっているような気もします。視点を変えて「枕草子」とか、あるいは「今昔物語」などを扱うのも一興かも。

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