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企画書の作り方
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これからの時代、企画書をうまく作れなければ時代の中で淘汰されていくと冒頭で著者は断言しています。
いま、まさにコロナ禍で時代が大きく変わろうとしています。時代が変わろうが仕事を変えずにやっていることが「売り」の場合がありますが、主としては料理屋とか和菓子屋くらいのもので「創業150年」なんて看板が書かれているのを目にすることも珍しくありません。
これから西暦2170年にIT業界で「創業150年」なんて看板を上げている会社もあるのでしょうか。
冒頭で著者は、企画書で説得するのではなく、企画として書かれた内容を実現した場面を「予告」するのだそうです。
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説得しなければもらえない仕事なら、もらわない方がきっといい とも言い切っていますから「売れる企画」で身を立てられればで強気になれそうです。
著者は「起承転結」はだめで「序破急」がいいのだとしていますが、能の達人でもない限り、どちらにしたところでさほどの差異はないような気がします。
要は成功パターンを編み出し、洗練させ、定型化させていくことが重要なことで、そのためには真似できるものをどんどん見つけ、摂取していく必要があると感じました。
今どきの提案書とか企画書は、パワポで作られることが多いですが、その場合、用紙サイズはA4の横になります。著者はA4の縦にすることを勧めています。そのときに重要なポイントは「表紙」になります。
表紙に気の利いたキャッチコピーを決める。ビジュアルもつけられたらつける。強烈なキャッチコピーをタイトルに入れて、説明などはサブタイトルにする。
「なんだ、これ!?」「先を読んでみよう!」と思わせる表紙にしなければ企画書を提出する意味がないといいますが、紙に出力してプレゼンというのもコロナ後においても激減していくのは間違いのないところで、どのように折り合いをつけるべきかは一考が必要と思います。
記事タイトルのコピーも週刊誌などからパクってストックしておくと、いざというときのヒントになると勧めています。通常期に求めていない事項ですが、パクる気で眺めればヒントがありそうです。
内容がわかりやすい興味を持ってもらえる記憶されやすいインパクトがある
タイトルはあえて短くする必要はなく、むしろ長さにはこだわらないこと。
訴求点は、
簡単にできることを訴える現状が正常ではないと気づかせる他の人が得をしていると訴える第三者の声を使うユーザーの視点に立った言葉を使う逆説的に訴える意外性のある物語具体的な数字を使う
企画書に挨拶入れない(挨拶は後日、手紙を書くなどで対処する)
説明は冒頭にコンセプトマップで図式にして概要を説明する
センテンスは長くならないように切る
難しい漢字言葉は使わない
漢字と平仮名のバランスを見る
曖昧な表現はせずにスパッと言い切る
最初に結論を提示する
主語を明確に使う
フォントを多用しない
こうしたことに注意し、情報収集を怠らないようにして、まず、手を多く動かすことで企画書の成功パターンをいくつか自分のものにすることから、亜流に崩してみたり、チャレンジをしてみたりすることで自信がついてくるのだと思います。
ともかく、今まで作った提案書などを見直して作り直して見る作業をしてみることが近道なのだと思います。
また、いい企画書を作る仲間がいれば、なぜ、その企画書がいいと思ったかを分析して要素を摂取していくような努力は不可欠だと思います。
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色使いも難しいポイントですが、本屋さんで、たくさんある書籍の中から、目につく本の、なにが気になったのかをチェックするなんてのも、情報収集になりそうです。
とはいえ、企画書の魂は「企画」そのものであって、そもそも魅力のない企画だとするなら、企画書をセオリー通りに作っても徒労のような気がします。