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テスラの戦略

さぼ郎
自動車

車の売り方は、自動車メーカーがディーラーに売るわけで、そのディーラーがユーザに売るという二重構造になっています。

テスラという電気自動車メーカーは、ディーラーを通さず、全て直販するのだそうです。

仮に300万円の車だとディーラーの粗利は90万円程度だそうです。そこから下取りなどの値引きが20万くらい。

メーカーは210万円で仕切ればいいわけです。もちろん、その中には広報費や開発費も含まれますが、それに関しては、テスラでも同じです。

テスラ

テスラは直販するから、ディーラーの取り分はいらないとは言え、現実にはamazonで頼むような訳にはいきません。自動車には車検もあるし、修理もあるから、実店舗なしでは、販売は出来ないでしょう。

ディーラーの取り分のどれくらいで抑えられるかですね。販売はネットで注文できるとして、修理とか車検を担ってくれるネットが作れさえすれば、同じ300万円ならば、ディ-ラーに依存している販売方式よりは、かなり可能性が高いかもしれません。

自動車はテスラとネットでつながっているので、修理時期の判定や、故障診断とか、ソフトやナビのバージョンアップもネットでコントロールできるわけです。

テスラの直営販売とサポート体制が、日本のようなディーラー経由の販売方式とで、どちらが消費者にとっての(心理的要素も含む)メリットが大きいのかは不明です。

確かに、本はamazonで買えば本屋に出向く手間はなくなりました。でも、家電などはヨドバシに行って店員さんから情報を仕入れたり、他社商品を比較したりして買うことも買い物の内です。

洋服や靴は、実際に試着してみなければ、なかなか買えません。

車となると、買った後のことまで考えないと、早々簡単にインターネットで買う商品のような気もしません。

修理

聞いた話ですが、某社の社長の車がボルボだったのだそうですが、高速道路で、そのボルボが故障してしまったのだそうです。そうなると、そうそう簡単に修理することも出来ず、某社の社長は東京に戻ると即座にボルボをやめてしまって国産車にしたそうです。

違う例ではスマホを上げられます。「格安スマホ」について、auなどで聞いてみると、やはり、故障したときの対応は、ショップに駆け込むほどにショップはなく、そのショップも売るだけのようですので、少し汗をかかないと問題を解決することは出来ないようです。

とはいえ、auやドコモで扱っているiPhoneは、故障や電池交換はアップルに依頼しなければならないのだそうですから、似たようなものと言えそうです。

iPhone

これからのIoTの時代で、自動車もインターネットにつながれていくことや、それゆえに人工知能などとの組み合わせで自動運転が主流になれば事故や渋滞などの回避も可能になってきます。

そうなる時代の自動車メーカーとディーラーの関係は、きっと今のままは維持できないことになるのでしょう。それより、車の使用頻度によって、所有の形態も反化するでしょうし、自動車メーカー及びディーラーの受難は見えています。

イーロン・マスク
wiki「イーロン・マスク」にリンク ↑

イーロン・マスクさんは、

「フューエルセル(燃料電池)はフール(愚かな)セル」。

と、トヨタの燃料電子車をこき下ろしています。

水素を作るのに火力や原子力を使うのであるなら、結果としてクリーンとはいい難いわけで、どのようにして水素を作るのか? そして、どれだけの水素ステーションを作るのか? いったい、いくらまで価格は下がるのか?

これらを同時的に解決しない限り、経営判断としては「フール」セルということになってしまいます。

とはいえ、対するEVも、いくら急速充電と言ったところで30分で思うほどの充電ができるわけではありません。そのうえ、電池を完全放電してしまうと電池を交換しなければならないとの記事も目にします。その交換料が3万ドルを超えるとか。

と、まぁ、産業構造の変遷は止めようもなく、しかし、それを支えるのは消費者の消費行動なわけです。なんにしても、トヨタの水素が「フール」なのか、テスラの電池工場に1500億程度の投資をするパナソニックが「フール」なのかは、いずれ決着が着くわけです。

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