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視点

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キャリアのピーク

Newsweek 2018.11.6号

さぼ郎
Newsweek 2018.11.6号の59ページに書かれていた記事に「絶好調の時期」についての記事がありました。英語では「hot streak」というようです。
【streak】
(短)時間; (勝ち・負けなどの)連続 〔of〕.
We had a streak of good [bad] luck. 我々には少し運[不運]が続いた.
3万人近い科学者、美術家、映画監督のキャリアを分析したのだそうです。その結果、9割の人が3つの優秀な作品(あるいは論文)は特定の時期に集中して生まれていることがわかったようです。

科学者では3.7年、映画監督は5.2年、美術家は5.7年だったそうです。この期間を「ホット・ストリーク」と呼んでいます。

それがいつ訪れるかは人によって違い、駆け出し時代に輝かしい実績を上げる人もいれば、遅咲きの人もいるわけです。

ホット・ストリーク」が2回訪れた人は全体の10%程度で、ほとんどの人は生涯に一度しかホット・ストリーク」は訪れていません。しかも絶好調(生産性の高い時期)だからといって傑作の作品(論文)を生み出せるわけでもないようです。

結論は、創造し続ける限り、人生のどの時点で最高の成果を上げられるかはわからないという記事でしたが、ホット・ストリーク」と絶好調の時期のズレや、ホット・ストリーク」がおきた年齢についての記述がありません。

記事としてはいささか中途半端な感は否めませんでした。

特集は「サウジ、血の代償」というタイトルで、例のカショギさん殺害を巡る記事でしたが、アメリカの「正義」、英語では「justice」には、「対ロシア、対イラン」というバイアスがかかることと、「武器、石油」という経済の原則がjustice」以前の問題として立ちはだかるようですので、この関連の記事を読んでも、日本で言うところの「アベカケモリ」と同じ帰結になるので、読みませんでした。

もう一つ、面白いと思った記事は「プーチンと中央アフリカ」です。中央アフリカを押さえれば、チャド、カメルーン、コンゴ、スーダン、南スーダンなどを取り込むことができ、その意味ではポジションとしては好位置になります。

国土の4分の3を反政府勢力に抑えられているのだそう、ロシアはその両方に接触をしているようです。

アメリカが「金、金」と言っているうちに、ロシアや中国がアフリカに進出をすることで、更に騒乱の闇が深くなるようですが、ともかく、アフリカにあるものは「資源」と「独裁政権」で、ないものが「治安」ですから、なまじなjustice」を振りかざさない限り、商機の宝庫であることは間違いがありません。

ここが難しいところで、本来的にはアメリカは手が出せないはずなのですが、同様なレベルのサウジには手を貸していますし、そもそもで言えばアフガニスタンであれ、イラクのフセインであれ、リビアのカダフィであれ、当初はアメリカが支援していました。

とはいえ、表向き正義の満ち溢れる民主主義を標榜している欧米、日本はロシアや中国の後塵を拝することは仕方のないことのような気がします。

ビル・ゲイツ氏が鶏を寄付したり薬を寄付することには偉いことだと思うものの基本的には反対です。

その国にはその国の事情と歴史と発展の経緯があるわけで、確かに上に立つものの暴政によって国民は虐げられていることもあるかもしてませんが、そんな中から希望が生まれることもあるし、はたまた、国家が破綻することもあるわけで、そのそれぞれは、そこに生まれたこととして受容する以外にないわけです。

つまり、カネで解決を付けてはいけないこともあるということ。

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