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天才の脳科学《前編》

さぼ郎
何かの書評で「天才の脳科学」という本の記事を見つけて興味を持ったので図書館に予約しようと思ったところ台東区にはなくて北区から回してもらいました。

頓活

俗にIQ(知能指数)といいますが、これはアルフレッド・ビネという人が20世紀初頭に考案した測定方法で、年齢平均に対してどれくらい知能の増減があるかを指数化して示しています。

つまり、100が全くの年齢平均ということで、10歳の子の精神年齢が15歳の子と等しければ150となります。

スタンフォードのターマンという人が1916年に「知能の測定」という本を発表しましたが、第一次世界大戦が始まると、兵士の能力テストを開発することになりました。

日本と違って、当時の海外では文盲が少なくなくて、戦争遂行能力を計測する必要があったわけです。

1918年に戦争が終わりターマンは知能指数150以上の子女を対象に70年間追跡調査をしたのだそうです。ターマンは1956年に亡くなっているので死後も継続したわけですね。

一般的には知能指数が高いと「天才」として認識しますが、では、天才とは何かといえば、すくなくとも知能との関連で語ることは少ないようです。「神童」なんてのもいますが、それが天才であるとはイコールではないように思います。
優れた才覚を発揮し、美術、音楽、文学などの芸術やスポーツ、政治、自然科学、数学、哲学のほか、様々な分野において、天才と称される人が見られる
これは、wikiによる「天才」の概要ですが、どれも才能によって「特異」であることが前提のようで、必ずしも知能の高さが前提ではないことが科学的に判明しています。

頓活

ターマンが集め、追跡調査が出いた757名のうちノーベル賞は一人も出ませんでした。目立って創造的な人も数人程度でしかありませんでした。

つまり、知能と創造性には相関がないということです。

創造的である人の特徴は「気にかけていることは自分の着想だけ」であるため、周囲と軋轢を超すことも珍しくなく、着想が結実するまでの集中力が持続するため、感受性が強い場合は精神病になる率も少なくないようです。

モーツァルトやポアンカレなどの回想から、創造性が「無意識」に作用しており自由連想によって思い付きが流れ出てくるようです。

頓活

アンドリアセンの造語で「REST」という言葉があります。「Random Episodic Silent Thought」つまりは「任意エピソード無言思考」と命名したように、自由に飛翔する思考が脱組織化して、それまで結びつかなかった対象や象徴などの要素の間の連結を作り始め、そこから自己組織化がなされることで脳内にイメージとなる結果として独創的な「創造」として結実するとしています。

ここで重要なことは無意識領域とつながることで新しい(新規な)連絡経路が生まれることです。

このあたりが常人との違いになっていると考えられます。

創造的な人の脳は、時として流動的で混とんとした世界にいて、脳内で飛び交う自由連想が組織化されるまでは、脈絡を求めているもののバラバラになっている瞬間があり、そこから「創造」が起きる。

ところが、周囲の状況との関連が間違って固定化することを「妄想」といい、認識に錯誤が生まれることが精神病によくみられる兆候であり、紙一重に似ているとも言えそうです。

創造的な人は発想が結晶化する直前の脳内は、刺激があふれそうになっていることがあり躁状態のような高揚した気分をもたらすことも少なくあるようで、天才と常人の比較調査では、双極性障害や気分障害の比率が高いことも指摘されています。

頓活

ということで続きは次回に回します。次回はビル・ゲイツもはまったという瞑想」にも触れますので、「頭をからっぽにするレッスン」という本をアマゾンに申し込みましたので、そこまで踏み込みたいと思います。



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