PAGE TOP

政治的

印刷する

2021年 日本の危機

三橋貴明

さぼ郎
2021年第2次世界大恐慌と日本の危機」という本を読みました。

頓活

読んだ動機は、値段が安かったことと、常日頃「MMT」を標榜する著者が「危機」と警鐘を鳴らす以上、解決策の視差があるのかなと思って入手しました。

読んだ感想は、相変わらずの財政出動論一辺倒でした。財政出動すれば国借金が増え、その分、国民の資産が増えるという論調です。

確かに政府には1000兆円を超える借金があり、その分、1000兆円を超える貯金があるとのことですが、お金が市中に出回らない限り景気が良くなるはずはありません。

国民にお金を配ったところで生産が伴わなければ安定した成長になりません。つまり、論議すべきは実体経済をどうやってよくしていくかの方策を提言して欲しかったと思います。

結論から言うと、三橋さんのYouTube を見れば、おおよそのことは同じことの焼き直しかなと思う程度の内容でした。

章立ては、
プロローグ 総理が語った3つの敵とは
第1章 安倍政権の大嘘と恐慌のからくり
第2章 デフレ下での消費増税
第3章 安倍政権は操り人形
エピローグ 世界恐慌から日本を救う
と、このような構成です。

プロローグ 総理が語った3つの敵とは

1.朝日新聞および左翼
2.国際金融資本(グローバリスト)
3.財務省
が安倍総理の敵なのだそうです。

グローバリストの最たる竹中平蔵氏をいまだ起用し続けているところをみれば2番はパフォーマンスでしかないのはミエミエだとしています。

なんにせよ、現政権が行うすべては民主主義の手続きによって「正当」な判断として行われていることを素直に認めています。

頓活

プライマリーバランスの黒字化は、国民を貧しくするという「MMT」の本流の話が進みます。

第2章 デフレ下での消費増税

ようは、2019年10ー12月期に消費増税をしたことで年率換算でGDP7.1%の下落になったようです。

実は、この20年間で日本だけがGDPが増えていないのだそうです。内戦や革命でも進行していない国で20年間、GDPが成長しない国はほかに見当たらないようです。

人口が減少している国でもGDPは成長しているようです。

アメリカ、イギリス、カナダは21世紀で2倍にしているそうで、ドイツ、イタリア、フランスでも1.5倍だそうです。

その原因は「デフレ」なのだそうです。

頓活

その後、安倍政権がコロナ対策で迷走していることなどが書かれています。大きなツマズキは、中国からの入国規制が、習近平の国賓問題で遅れたことは致命的でした。

台湾では最初の患者1号が出た日に規制をしています。それに比べて安倍総理が中国からの入国に規制をかけたは3月後半でした。この件の決断はこんなに遅かったのに、小中高の一斉休校要請は唐突に決断しています。

このことで、給食業者などの混迷はいかばかりのことだったか、その後の補償はどうしたのかは、ちょっと調べても記事が見つかりません。ひょっとすると自治体単位で対応したかは不明ですが、あまりにちぐはぐで、正常なガバナンスが機能していない気がします。

かといって、今回のようにダイレクトにお金をばらまいたとしても、その豊かさは一瞬のものでしかなく、本質的に必要な政策は、いかにして一人あたりのGDPを上げることができるかに尽きると思います。

ここの議論がない限り、批判の繰り返しでしかないのならば、何かの役に立つこともなさそうです。

第3章 安倍政権は操り人形

このことは、おそらく相当愚鈍でもない限り誰にでもわかっていることではないでしょうか。

頓活

しかし、政治家にとって必要なことは「知能」ではなく、「胆力」であり、「ポリシー」であり「マインド」であると思います。できれば「正義感」もあれば嬉しいです。端的に言えば「人間的魅力」に尽きます。

小川淳也という議員がいるとのことで、その小川さんの映画ができたのだそうです。タイトルが「なぜ君は総理大臣になれないのか」。

YouTubeで、その予告のような動画を見ましたが、総理大臣には相当無理があると思いました。その理由は、時分の知能を過信しているところが、彼のトークに見られ、官僚上がりの政治家の限界を如実に示していると思いました。

頭の良さなんて、例えば背が高いとか、足が早いというような、単なる一つの属性でしかなく、本人が自認するほどのものでないことに気づくべきなのでしょう。

安倍さんより知能が高そうだからと言って総理大臣になれるわけではない。安倍さんが、なぜ、あの能力で長期政権でいられたかといえば、「空疎な器」だからだということに気づくべきじゃないでしょうか。

総理大臣という人形を操縦するために首相補佐官がいるわけで、そこの依存関係で国家を動かしていることは紛れもない事実だと言えます。これは、安部さんが誰に変わったとしても同じことで、官僚の意に添わなければかつての民主党のように政権維持ができなくなるだけのことです。

ピローグ 世界恐慌から日本を救う

終章も、結局は「MMT」でしかなく、財政出動をすることで不況を克服できるという話に終始しています。

れいわ新選組の主要メンバーによる命の選別」発言の意図は、その前後の脈絡がわからないので何とも言えませんが、命の選別をするのが政治である以前に、単なる人気投票であるということを考えると、人気につながる発言以外は、いかに本意であろうが発言すべきではないのが政治です。

どんなに頭が賢くても、どんなに立派な経歴があろうとも、議員になるためには、アホで愚鈍な有権者を前にしてニタニタ笑いながら握手しなければならないし、盆踊りでは踊って見せなければならず、そうした馬鹿な振る舞いができるくらいの賢さがなければ当選は勝ち取れないのが民主主義です。

高邁な理論をまくしたてたところでアホで愚鈍な有権者のハートはつかめません。それがわかっているから賢い人は民主主義的手法で議員になろうなんて考えたりしないわけです。

逆を言えば、ハーバード出ようが、東大出ようが議員になっている人たちは、どんなに知能や学歴が立派であったとしても、議員になろうと思った時点で愚鈍であることが明らかなのが民主主義の限界だと思っています。

なぜ、断言できるかというと小学校の時ですが、1学期の学級委員は先生が選びますが、2学期と3学期は選挙で選んだのですが、1学期の学級委員はさすがに勉強もできて立派で高潔な人が学級委員になりましたが、選挙で選んだ学級委員は単なる目立ちたがり屋のような連中だった記憶があります。

頓活

老成化していく日本だからこそ、民主主義の在り方から変えることが、一番の早道のように思うのですが、そのためには政権を取らなければならず、そのためには愚鈍な選挙で勝ち上がらなければならず、結局は、どうにもならないのが民主主義なのでしょう。

だからいいという面もあるわけですが。

どんなに野党が力不足であろうが、2大政党制にしなければ国民利益を最大化することができないことは自明なのに、さも、「野党がだらしないから」などのように分かった風なことを考えていることで自民党1党独裁を許した結果の象徴が「アベノマスク」であり、近畿財務局における改ざん強要による「自裁」であるわけです。

ことを考え直す必要があると思うのですが、有権者の総意はアベノマスク」容認のようなので、これが日本の現在の立ち位置であり、平和な日本なのだと考えるべきでしょう。



キーワード