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科学的

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免疫という学問

さぼ郎
免疫と言えば、この人。

ジェンナー

頓活

牛の皮膚や乳房に多くの痘疱免疫と言えば、この人。「ジェンナー」ですね。

牛の皮膚や乳房に多くの痘疱ができる
乳搾りの女性たちは痘疱に触れることが多い
牛の痘疱にかかる
牛の痘疱にかかると天然痘にかからなくなる

1976年に使用人の息子に牛痘を植えた後、天然痘にかかったヒトの膿を接種してみたが天然痘にかからなかった。

ジェンナーの行ったことは運が良かったわけですが、ともかく、「気づく」という点で、素晴らしい功績を残しました。

運が良かったとするわけは、
牛痘は症状が軽い(毒性が弱い)
鼻や口からではなく皮膚を経由させたこと
天然痘がDNAウイルスだったこと
RNSウイルスだと変異を起こしやす

ちなみに、新型コロナウイルスはRNAウイルスなので、変異しやすくてワクチン開発はそれだけ難しいこととなります。

インドでは、かねてより人痘をしていたそうで、ジェンナーの子供も人痘を受けていたという話もあるようです。それがヒントとしてあったので、牛痘に気がついたのかもしれません。

北里柴三郎

頓活

嘉永に生まれて明治8年に東京医学校に入学しています。その後、ドイツに留学しロベルト・コッホに学びます。
1889年(明治22年)には世界で初めて破傷風菌だけを取り出す破傷風菌純粋培養法に成功、1890年(明治23年)には破傷風菌抗毒素を発見
コッホの研究所では結核菌の毒性を弱める研究をしていたのだそうですが、破傷風菌には応用できませんでした。

その理由は、破傷風菌は病原菌自体が起こす病気ではなく病原菌が出す毒素が原因で起こる病気だったからです。

北里は、そこで毒素を薄めて少しずつ投与していけば致死量を与えても死に至らないことを見つけます。

さらに、そのことは何が起因しているのだろうと考え血液を調べてみると毒素を中和している物質が血清にあることを発見します。それを「抗毒素」と名付けます。いまの「抗体」のことです。

3年遅れてコッホ門下に入るエミール・フォン・ベーリングはジフテリアの研究をしていました。ジフテリアも破傷風同様に病原菌が体内で毒素を放出していることが分かり北里とベーリングで論文を共著しました。これは「血清療法」も基礎となる画期的な論文でした。

さらに二人は、「抗毒素」が特異的に作用するという大発見もしています。

特異的というのは、破傷風に対抗する抗毒素は破傷風だけに、ジフテリアに対抗する抗毒素はジフテリアだけに有効ということです。

メチニコフ

頓活

白血球の食作用を提唱し、免疫系における先駆的な研究を行いました。かれは「食細胞」と名付けましたが、彼が発見したのは、いまでいう「マクロファージ」でした。

免疫の機序は素人には難しすぎて、あまり深く触れる気もしませんが、登場する名称は、「抗体」「Bリンパ球」「ヘルパーT細胞」「キラーT細胞」「マクロファージ」などが動物が認知しないところで戦ってくれていることで、動物は現在に至るまで、とりあえず生きてこれました。

マクロファージが「食細胞」と名付けられたのは、病原体を食い殺しているからです。これはキラーT細胞が出動する前にともかく病原体を殺しにいって、その断片をヘルパーT細胞に届けると、ヘルパーT細胞は病原体を特定して迎撃体制を整えます。

ヘルパーT細胞からBリンパ球に情報を伝達する物質が「インターロイキン」です。

「インターロイキン6」は本庶佑、「インターロイキン6」は岸本忠三、平野俊夫が発見しています。

インターロイキン6

頓活
Bリンパ球に抗体を作らせる
発熱炎症を起こす
リウマチの炎症を起こす
幹細胞を刺激して急性期タンパク質を作らせる
血小板を作る
骨髄腫細胞を成長させる
悪液質に関与する-がん、エイズの末期患者
骨を吸収破壊する

これらに関わっているインターロイキン6を阻害することで、リウマチの特効薬が作られることとなります。

次回は、関節リウマチについて。

こうした機会に「免疫」について、少し勉強してみようと思っています。しかし、話が難しくて閉口しますが、医者や研究者は、こうした難しさを乗り越えて発展・発達に寄与しているですから、今更ながらですが、すごいものだと感心せざるをえません。

(「抗体免疫と自然免疫の驚異」という2009年の本を参考にして自分なりに解釈できる形にしています。ちょっと古いですが興味があれば、本の方を参考にして下さい)



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