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近畿大学卒業式、キングコング西野亮廣のスピーチ

過去は変えられるという話と時計の話

さぼ郎
YouTubeでたまたま近畿大学の卒業式の動画を見ました。吉本の芸人であるキングコングの西野亮廣さんのスピーチでした。



彼は芸人だから、話がうまいのは当然のことなのですが、中でもこの動画のダイジェストで語っている内容には含蓄があると思いました。

その1.過去は変えられる

つらい思い出であっても時間の中で笑える思い出にすることもできるし、アップデートの起点とすることもできるという話です。

似たことは、荘子が「胡蝶の夢」でもいっています。というのは、夢を見ている自分と、夢の中に出てくる自分の本質的な相違はなにか? という問いかけになります。

頓活

このことは、実在と観念の相違についての問いかけでもあります。「今」は実在していますが「過去」は記憶となっています。記憶は都合のいいように書き換えることも可能だとされていますし、例えば小学校の同級生などと会って話をすると、相手が覚えていることと自分が覚えていることに違いがあることなど珍しくありません。

つまりは、記憶なども時間の中で観念となっていくわけで、まさに夢の中に登場する自分と、夢を見ている実態のある自分との違いは、時間の中ではどちらでもいいことになっていくことは十分に有り得る話です。

「真実」「事実」なども、記憶を通して想起すれば、自分の観念としての認知でしか無いわけで、「真実」「事実」よりも記憶が優先することは自明じゃないでしょうか。

西野さんが言うように「過去は変えられる」のです。

その2.時計の短針と長針の話

西野さんは絵本作家でもあります。スピーチの時点で時計に関する絵本を作っているのだそうです。

そこで、面白い話をしていました。

時計は常に長針が短針を追い越していくのだそうです。しかし、11時台だけは短針が逃げ切るのだそうです。長針が追いついたときは12時になってしまっています。

西野さんは、このように言います。人生が長針のようなものだとするなら、11時台は報われない時間帯になります。しかし、次の12時にさえなれば鐘がなる。

だから、挑戦を諦めないでくださいというのが、彼のメッセージです。

どうです。含蓄のある話じゃないですか!

頓活
0時
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1時6分ころ
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2時11分ころ
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3時16分ころ
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4時22分ころ
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5時27分ころ
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6時32分ころ
頓活
7時38分ころ
頓活
8時43分ころ
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9時49分ころ
頓活
10時54分ころ
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11時台は無し

1時間は60分で、それを12等分に刻めば1時間あたりが5分になります。つまり、最後の1時間の刻みでは60分になってしまうので、つまりは12時になってしまうということのようです。

そういえば、ロレックスの腕時計の音を聴診器で聞いていたら、音が変わる瞬間があるという発見をしたという話を聞いたことがあります。

電気仕掛けの時計と違って、機械式時計は、時間によっていろいろな部品を動かしているわけですから、きっと、そんな関係で音が変わる時間帯があるのでしょう。

おそらく、ロレックスを作っている職人なら、11時台には長針が短針を追い抜けない事は知っているのでしょうね。

頓活

結局、亀が兎に勝つのは、この11時台ということなんだと思いました。

追記ですが、考えてみると追いつけないという「焦燥」は長針だけのことで、逆に短針は「逃げ切り」なわけです。単に時計の針ことですが、追いかける側で自分を考えるのか、追いかけられる側で自分を考えるのかで、世界が全く逆転してしまうのも面白いなぁ~と思いました。



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