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あれこれ

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わが半生の反省の記《6》

さぼ郎
今日のiTunesで、さっきはベートーヴェンのバイオリンコンチェルトがかかっていましたが、いまは、チャイコフスキーのバイオリンコンチェルトです。

デビッド・ボウイが京都の正伝寺のお庭を見て涙したと、何かに書かれていましたが、ワタシならベートーヴェンのバイオリン・コンチェルトに涙したいです。

さて、半生記は中学まで来て、堀口満の「阿鼻叫喚」に行かなければなりませんが、その前にいくつか思い出したことがあったので、そっちを先に片付けます。

タモリだったか、誰だったか忘れましたが、「カルピスを薄めて飲むのは家が貧乏だからだと思っていた」という話は、実はワタシもそのように考えていました。

そのカルピスですが、当時のストローは麦でした。同年代に聞くと、「知らない」という人が多いですが、wikiで調べたら、1950年代後半まで「紙封入りの麦わらを、冷えた飲み物のコップに付着した水滴を利用して縦に貼り付け、ウエートレスが客席へ運ぶ姿が見られた」とあります。

麦わらという自然素材ですから、時には縦にヒビがあって空気が漏れると、吸っても吸っても飲み物がなかなか口にコないので、その割れ目を見つけて指で塞いで飲んだ覚えがあります。

あと、三ツ矢サイダーに、全糖とそうじゃないのがあって、そうじゃないのが15円で全糖が25円でした。で、そうじゃないのを15円で買って、家で砂糖を入れて飲みましたが、そうじゃないのはサッカリンかチクロだったわけです。

この当時のサッカリンの影響でしょうか、膀胱癌と前立腺癌になったのは。

コロッケは5円でした。そういえば、コッペパン・カフェというのが浅草橋にできて、いまはカラオケ屋になっています。ワタシが子供の頃は、給食でヒジキと鯨の竜田揚げと脱脂粉乳とでコッペパンを普通に食べさせられていましたが、近くのパン屋さんでも5円で売っていました。

ジャムをつけると10円で、それにマーガリンをつけると15円でした。15円というと、品川にいた頃、紙芝居が来ると母親から10円もらって紙芝居の駄菓子を買っていました。近くにパン屋があって、そこで「甘食」という円錐形のパンを2個で1セットとして15円で売っていましたが、紙芝居でもらう金額が10円だったから品川にいる間は甘食を食べたことがありませんでした。

15円ついでにいうと、八千代台に移ってから貸本屋に出入りするようになりました。古い漫画だと10円でしたが、新刊だと15円。ちばてつやの「紫電改の鷹」の新刊を15円で借りました。

小学校のどの時点だったかは忘れましたが高岸恭子という子が転校してきました。誰かと引っ越しして早々の高岸の家を見物に行ったら、おかぁさんが「上がりなさい」といってくれて、ケーキと紅茶を出してもらいました。

当時、人のうちに行っても呼び出して、そこいらで遊ぶというのが普通だったので、家に上がるという経験も珍しかったですが、家にピアノがあったのにも驚きました。

高岸の家のほうに牧場があって、牛に食べさせるであろう「おから」のようなものを運ぶトラックが来ると、その臭いは、たまりませんでした。当時のメインストリートは舗装もされていなかったからでしょうか、近くの自衛隊の演習所へいく戦車が通ったりもしました。

みんなで敬礼していると、なかには優しい兵隊さんが「乾パン」をくれたりしました。

高岸恭子というと、こういう事がありました。時々、学校の授業で映画を見せてくれるのです。どのみち教育的な映画だったはずですが、ほとんどの内容は忘れましたが、「ノンちゃん雲に乗る」は、鰐淵晴子が雲にのっているシーンだけは覚えていますが、おおよそのストーリーは忘れました。

で、何が言いたいかと言うと、先生が、あるとき「映画」をやるけれど女子だけだ というのです。こんな理不尽なことは許せないので、帰り道が高岸恭子と同じ方向だったので「何の映画をみたのか」としつこく聞いたら「メンスの映画」とのことで、余計にわからなくなりました。

高岸恭子は大人になってから深川の材木屋と結婚して、その後、離婚したとの話ですが、半世紀、会っていないので詳細は不明です。どのみち昔は子供だったけれど、いまは婆さんになってしまっているのでしょう。

この間、ワタシより5つ年長の従姉妹らと話していて小学校時代にストーブ当番があったという話になりました。確かに、ストーブ当番があって、当番になるとみんなよりも少し早めに出かけて石炭ストーブに火を入れなければなりませんでした。

中勘助の「銀の匙」が面白いと教えてくれた人がいましたが、ずいぶん昔に読んだ記憶があります。

爺になると、全て昔のことは「いぶし銀」の思い出話になります。それは、何も達成することなく年だけとってしまった悔悛から過去回帰があるのか、はたまた、社会や時代が本当に今より良かったのかは不明です。

さて、次こそは、堀口満の「阿鼻叫喚」をやりましょう!

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