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もし金利が上昇したら

さぼ郎
日銀の出口政策がどうなるのか とか アベノミクスは成功したのか などと、様々な憶測が飛び交っています。

財務省は、「もし金利が上昇したら?」という動画を2018年4月2日にYouTubeに公開しています。



35秒の動画なので、あっというまに終わってしまいます。

ストーリーとしては、
公債がとてつもなく積み上がっている
金利がとてつもなく下がっている
だから、利払い費は上がっていない
しかし、金利が上がったら大変なことになる

という動画です。

つまり、金利が上がると利払いだけで税収をどんどん使うことになってしまいますが、それに対しては財務省の仕事ではない ということです。では、誰の仕事かと言うと、「政治と日銀」の責任ということのようです。

利払い

株価は上がり、雇用も増え、賃金も上がって日本は景気が良いはずですが、一部の(あるいは大部分の)経済評論家は、あまり好意的に今の経済を評価していない感じです。

浅草橋界隈も、歩いてみるとビルの屋上の貸し看板に空きが目立ちだしています。景気が悪いのか宣伝の方法が変わりだしているのかは分かりませんが、なにかが動き出している気配を感じます。

看板

それがトランプ大統領の影響なのか、はたまた、安倍内閣の失政なのかはワタシごときにはわかろうはずもありません。

安倍政権に対する支持率も、さほどには下がってはいない背景として、
野党には任せられない
自民党内に他に人材がいない
経済政策がうまく行っている

安倍首相は、「自分が政権を担ってからこんなに良くなった」と主張している。その数字的背景としては、円安と株高。

では、本当に国民生活は良くなっている当実感があるんだろうか?しかし、現実には乖離がある気がする。

地方では過疎化が進んでいる、地場産業が衰退している、人口の流出が止まらない。都市部を含めてみても、生活社レベルの開きが広がってもいるし、それが固定化しているような気がするという専門家がいます。

NHKの調査で「景気回復の実感」について聞いたところ、実感していないが「32%」、あまり実感していないが「42%」。

つまり、政府は景気回復の成功を謳うけれど生活社実感としては74%が実感していないことになります。

だから、安倍内閣を変えればいいという話ではなく、財務省の動画を見る限り、政府と財務省は、なにかがうまく行っていない気がします。

同時に「アベクロ」などと行っていますが、中央銀行が政府の下請けをしている先進国は日本の他にないそうで、この日銀や社会保険が株は買うことで株価をお仕上げている側面は否定のしようもなく、その副作用が出たとしても財務省の感知するところではないという雰囲気が漂っています。

逆に、アベノミクスが成功していたとするなら、日銀は出口政策を実施しなければならず、その途端に金利が上昇してしまいます。つまり、アベノミクスが成功しないほうが日本の金融は安泰なわけですが、いまのままでは地方銀行から破綻していきそうな気配になっています。

つまりは「安倍黒」のアベノミクスの実態は、成功しても成功しなくても、終わりの始まりになっているのに、メディアを使って実態を伝えようとしないわけで、戦前の大本営発表に似てきている気がします。

そこへ来て、経済政策から目をそらせるように「憲法改正」などと言い出せば、明らかに順序を間違っていると言えます。

森友問題では、まさに「刎頚の友」のように、安倍取り巻きと財務省は一蓮托生のようでしたが、実態はどうも違うようで、こんな感じで国家の運営ができるものか不安になります。

とはいえ、官僚の方では、来年、天皇が変わるタイミングで恩赦などと一緒に公務員の名誉回復を行うのだそうで、例の佐川元国税庁長官の名前もリストに計上されているようです。

官僚の仕事は抜かりがないですね、政治家と違って。

ちなみに「刎頚」とは「首をはねる」ことで、「お互いに首を斬られても後悔しないような仲」のことを言うのだそうです。日本では、明治早々までは斬首をしていましたが、いまは絞首になりましたので、「刎頸の交わり」は制度上起こりえそうもありません。

そもそも、安倍首相(というか政治家全般に言えることとして)に理性とか知性とか正義とか誠実とか正直とか誠意とかを感じられないのも、なんだか残念な気がします。

公債や金利の話ではありませんが、カンボジアの選挙に日本が資金を提供しています。

カンボジア
Newsweekの記事にリンク ↑

中国と張り合っているとのことですが、今のカンボジアのフン・セン政権は野党の党首を微罪で逮捕束縛し、最大野党の参加を認めずに選挙を行おうとするなど、強権政治を行っていますが、そのことになんら問題提起することなく資金援助をすることには欧米からも批判されそうな外交と言えます。

関係を維持しながら相手が良い方向に向かうように働きかける」とは言うものの、では、どういう「働きかけ」をしているのか具体的に示してほしいものです。

大丈夫か、日本!!

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