PAGE TOP

科学

印刷する

膀胱癌とはどんな病気なのか

さぼ郎
まず、泌尿器の定義を調べてみました。
泌尿器(ひにょうき、英語: urinary organs)とは、動物の器官(臓器)のうち、体液(血液)中の老廃物などを尿にして体外に排出することに関与するものの総称である。
腎臓 - 血液から尿をつくる器官、血液を濾過した後、濃縮する。
尿管 - 腎臓と膀胱をつなぐ管。
膀胱 - 尿を一時的に溜める袋状の器官。
尿道 - 膀胱にたまっている尿を体外に排出する管。
陰茎 - オス(男性)で尿道が通る。

オスの「陰茎」とありますが、女性の性器は泌尿器科ではなく婦人科になるとのこと。尿道までが泌尿器なのでしょう。とはいえ、男性の場合は前立腺も泌尿器科になります。

膀胱癌は男性は女性の4倍の発症率だそうで、人口10万人あたりで7~8人。ということはその千倍近くが1年の間に膀胱癌になるわけですが、どういうわけか(計算があいませんが)2万人に発症し、膀胱癌で5千人が死んでいるようです。

膀胱癌の原因として30~40%が喫煙だそうですが、6割はタバコを吸っていなくてもやられています。しかし、同じ膀胱癌でも喫煙者の腫瘍は、サイズが大きくなる傾向があるようです。

これには理由があって、煙草を吸うと血中にニコチンなどが溶けて腎臓をまわり、老廃物が膀胱に行くわけですが、膀胱に溜まる尿中に発がん物質が貯まるわけです。それが長い間に癌を誘発する可能性が、非喫煙者に比べると高いということになります。

膀胱癌、腎臓癌の警告は「無症候性肉眼的血尿」、つまり、無痛で何の前触れもなく明らかに血尿と思われる色の変化があったときは、重大な警告となります。

出血
この無症候性肉眼的血尿」の始末の悪いことは、肉眼的血尿が2~3回程度で、普通の尿に戻ってしまうことです。で、勝手に安心するわけですが、その間に病状は着実に悪い方へ進んでいます。

50歳過ぎて無痛の血尿が出たら、即、泌尿器科です。できれば開業医ではなくMRI、膀胱鏡の設備を持つ程度の泌尿器科でないと、結局は紹介状書いてもらって大病院にいくことになります。

早期に発見さえすれば、表在性膀胱癌(Ta-T1)ですむので、上皮内癌でない限り、TURBTで除去して、念の為に1ヶ月後に、再度TURBTを施し、その後に抗癌治療をすることで、かなり再発を抑えることができるようです。

癌は俗にステージで言い表わしますが、膀胱癌は、本を見る限りではTa、T1、T2、T3、T4と表示しています。T2以上を浸潤性膀胱癌としています。それとは別にグレードというのがあるらしく、これは1~3になるようですが、グレード1が幼稚園とすると、グレード2が小学生で、グレード3となるといきなり大学生か大学院生ぐらいに飛躍し、悪性度が一気に上がるのだそうです。

中学、高校を一足飛びに飛び級してしまうので、だから、早期発見しか無いということになります。もう少ししたら病院に行ってみようなんてケチな了見を起こさないことです。

TURBTといって太さ9ミリの望郷鏡を尿道から膀胱に入れて、腫瘍を削り取るわけですが、入院は1週間が標準です。入院した日は、何もなくて翌日の朝に浣腸して氏全身麻酔で手術。部屋に帰ってきて酸素マスクやら、血栓を止める空気入れ見たいのを脚につけて翌日からは、ほぼ、普通の生活になります。

ただし、化膿止めとかで点滴があったり、小便が管で袋に繋げられて医者や看護婦が小便の袋を見ながら色を判定していきますが、シャワーは浴びられるし、ほぼ、他の入院患者に比べれば元気ハツラツの入院生活となります。

TURBTで処置できるのはTaかT1までですから、早期に治療を受けないとその後の人生(QOL)が変わります。

ワタシの場合ですと、2回のTURBTが無事完了すると、抗癌治療としてBCGを毎週6回膀胱に注入するという処置をしました。

BCGが癌に効くという話はかなり以前からあったようなのですが、さほどの効果も見られずに下火になったのですが1997年にカナダで膀胱癌に有効であるということがわかり、いまだにBCGを超える抗体医薬は作られていません。

泌尿器では腎臓癌、前立腺癌それぞれに新薬が開発されていますが、膀胱だけはいまだにBCGです。

J-Stageに「膀胱がんに対する抗がん剤およびBCGを用いた膀胱内注入療法」という論文が上がっているのを見つけました。

膀胱癌にBCGを使うことの作用機序として、膀胱粘膜の脱落などの炎症、ナチュラルキラー細胞による免疫、あるいはT細胞系による免疫などが推定されているようです。
細菌など細胞外で増殖する病原体や毒素に対して、あるいは結核菌のようにマクロファージ等の抗原提示細胞に感染する病原体に対しては、抗原提示細胞のMHCクラスIIを介した抗原提示により免疫反応をおこす。
と、ようは抗原提示により免疫反応を惹起するための反応用です。

本にはBCGは4回~5回目になると膀胱刺激症状が強く出てくるようなことが書かれています。排尿痛は75%、頻尿は63%に起きるようです。

BCGによる抗癌治療は病院によって6回とか8回があるようです。また、注入するBCGも40ミリと80ミリがあるようです。

ワタシの場合、40ミリを毎週6回でしたが、5回目と6回目には副作用が出ました。

副作用は、出血、出血様異物、膀胱内壁剥離様異物、頻尿、排尿痛でしたが、処置した日のうちにだいたい収まりました。

いわゆる「コーリーの毒」という処置のようですが、体内に備わっている免疫を利用する手法のようです。

膀注してから2時間は病院を出られませんので、やはり読書タイムで時間を潰さなければなりません。

痛みもなく血尿が出たら、即、泌尿器科へ駆け込むことが肝心です。

泌尿器科

自分でいいように解釈すれば、最悪の結果になる確率が飛躍的に上がります。

キーワード