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古今和歌集《3》

さぼ郎
鶯

春きぬと 人はいへども 鶯の
鳴かぬかぎりは あらじとぞ思ふ
壬生忠岑

大江千里の歌に「鶯の 谷よりいづる 声なくば 春くることは たれか知らまし」というのがあるように、鶯が鳴くまでは「」ではないという思いの歌ですね。

遠鏡 by 本居宣長
春ガキタト人ハ云ケレドモ  マダ鶯ガナカヌ  ナンデモ鶯ノナカヌウチハイツマデモ  オレハ春デハ  アルマイトサ思フ

野焼き

春日野は 今日はな焼きそ 若草の
つまもこもれり 我もこもれり
よみ人知らず

一般的には、男女が春日野に野遊びに来たので、野焼きをしないでくださいと解釈されています。

遠鏡 by 本居宣長
此春日野ヲバ今日ハ焼テクレルナヨ  妻モ来テアソンデ居ル  我モキテ遊デ居ルホドニ

しかし、「伊勢物語」の第十二段には、「武蔵野」において、 男が女を盗み、二人に追手がかかったから野に紛れ込んだ盗人を燻り出そうとして盗人を追う人々が野焼きをしようとしているという物語があるのだそうです。

武蔵野はけふはな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり」と、これは、人盗人(人さらい)がこもっている野を焼けば、人盗人がでてくるだろうという話を聞いた娘が、自分も焼かれてしまうと思って歌ったのだそうです。

そっちが先にあって、どちらかを参考にしたのかも知れませんね。

万葉集巻十四には、「おもしろき野をばな焼きそ古草に新草まじり生ひは生ふるがに」というのがあるそうです。巻十四は「東歌」とされていて、東国(武蔵野かも)の歌だそうです。

野を焼くことで、古草に新草がどんどん生えてくるという意味のようです。

社会も同じことですね。古草を焼かなければ新草は「非正規」に甘んじざるを得ず、それがために子も増えないし、社会保障費も収入が増えないし、消費も増えないわけです。

事の発端は、小泉さんのときに竹中平蔵さんとオリックスの宮内某あたりが製造業の競争力を上げる名目で派遣を大幅に許し、その功績で竹中平蔵さんは大手派遣会社パソナグループ取締役会長オリックス社外取締役だそうです。

上場企業は一気に業績を良くし、町には非正規の若者が結婚もせず、家も建てられず、車も買えないこととなりました。

小泉さんと言えば北朝鮮から拉致家族を連れ帰ったことで名を挙げましたが、ワタシが思う彼の最大の功績は「らい予防法違憲国家賠償訴訟」で国が控訴を断念したことだと思っています。

実際には、公明党の坂口力さんが国会議員である前に医師であったことが大きかったわけで、小泉さんには、おそらく事の詳細はわからなかったものの、厚労省、法務省官僚の底意地の悪さに対して彼特有の勘が働いたのだと思っています。

あの時、あのポジションに坂口さんがいたことが大きかったわけです。更に言うなら福田康夫さんが官房長官であったこと。この2つがなければ小泉さんは英断できなかったと思います。

坂口力
wiki「坂口力」にリンク ↑
《厚労相、控訴断念の意見 首相に週内進言へ》
だが省内は坂口にとって逆風だった。坂口が法務大臣や官房長官とこの問題を話し合おうとすると、必ず役人が先回りして彼らにレクチャーしていた。
「僕が行くことがどこかから情報が漏れてるんですよ。霞ヶ関はすごい組織です。あのときほど役人が怖いと思ったことはない」
小泉さんには、そうしたバランス感覚があるようなのですが、政治がギャグになったと言うか劇場型になったというか、ようは、このあたり(小泉さんが総理になったあたり)から急激に政治の質が下がりだした罪は大きいと思います。

しかし、選挙民には、政治に求めるものは「安楽」と「放逸」くらいしかないので、レベルの高い政治家よりも、ちょっとくらいレベルが低くても、おもろい政治家(例えば麻生さん?)が好まれるわけです。

トランプ大統領などを見ていると、あれがアメリカ大衆をおしなべた意向なわけです。海外からは安倍晋三さんが「日本人のおしなべた意向」として映っているわけですね。

誰がなんと言っても、それが客観的な事実ということです。自分は、どっぷり「日本人」やってます。

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