雑感
セカンドTUR
とこういう具合で、ギザ十が2017年6月26日以来で、やっと手元に来ました。と言っても、ヒトからもらったギザ十です。
昭和29年もの。64歳です。西城秀樹さんの1年先輩です。
ギザ十が手に入れば「いいことが起きる」と決めているのですが、今の所、兆しすらありません。
これだけ集まっていたら、さしずめパラダイスにならなければおかしいのに、ギザ十には全くゴリヤクがありません。
こんなのも、今年ついに死んでしまった義理の母からもらいました。ちなみに義母が死んだ日が、最初のTURBTで、手術の最中でした。
ということで、セカンドTURBTです。2018年5月10日入院、11日手術、予後の処置もつつがなく終了し16日に退院してきました。
その前にTUR-BTとは、「TransUrethral Resection of the Bladder Tumor」とのことで「経尿道的膀胱腫瘍切除術」という日本語になるようです。
Trans:貫くUrethral:尿道Resection:切除Bladder:膀胱Tumor:腫瘍
ということです。
四国がんセンターにリンク ↑
セカンドTUR
1.Tis(上皮内がん)
絵で見ると一番手前にあるから一番軽いのかと思いきや、隆起性病変を作らないから内視鏡的切除は難しいとのことで、BCGを膀胱内に注入するのだそうです。ちなみにBCGとは、仏: Bacille de Calmette et Gurin の略で、BCGワクチンはBCGを人為的にヒトに接種して感染させることで、病気を起こすことなく結核菌に対する免疫を獲得させることを目的としたもの
とのことで、ジェンナーやパスツールが出てきます。結核予防、結核菌と類縁のらい菌が原因となるハンセン病に対しても、20-80%の予防効果を示す。この他の抗酸菌感染症の予防にも有効な場合がある。
膀胱癌 - BCG療法(生理的食塩水で希釈して尿道カテーテルで膀胱内に注入)
ようは、BCGを膀胱に注入することで、膀胱の免疫が発奮してBCGに対抗しようとする過程で上皮内癌もやっつけてしまうらしいです。
2.Ta・低悪性度およびT1・低悪性度
3.Ta・高悪性度およびT1・高悪性度
「2」の「低悪性度」だったら、TURは初回で終わりのようです。ただし、50%以上が再発するので、術後2年は3ヶ月ごとに膀胱鏡でチェックが必要になるそうです。「3」の「高悪性度」だったら、最初のTURで取り切れているようでも、高頻度に残存癌があるのだそうで、術後1ヶ月くらいで再度、経尿道的切除術(セカンドTUR)が必要になるようです。ワタシの場合はこれだったようで、セカンドTURを受けてきました。進行が「TA」だったら、セカンドTURでおしまい。あとは、再発チェックの外来受診を継続していくことになるようですが、「T1」だったならば、BCGを注入することもあるようです。
経尿道的切除術(TUR)で済むようなレベル出ない場合は、膀胱全摘除術になることが多いようです。そうなると、尿路変更なども必要にあるようですから、結構、大事になります。
ドクターの説明書によりますと、ワタシの場合は、
グレードが 「G2>G1」で
深さが「pTa」←粘膜のみ
とのことで、セカンドTURが必要になったようです。
ポイント
始めてTURを受けるヒトは当然ですが慣れがありません。気のついた必事項を列記します。寝巻き:手術のときは前が完全に開けられる「浴衣」が求められます。
手術の日は浴衣ですが、それ以外は、パジャマのほうが過ごしやすいです。しかし、結構、出血で汚れる可能性があるので、洗い替えは持っていったほうがいいでしょう。
下着:T字帯という、いわばフンドシが必要になります。
いろいろ便利ではありますが、いろいろ不都合もあって、これは手術の日だけに限定して、あとはブリーフがいいと思います。角パンは、T字帯同様に不都合な気がします。
尿道に入れる管の固定テープ(シルキーポア):
手術中、及び膀胱内の出血が止まるまでの間、尿道にウレタン製の管が挿入されます。これを太ももに固定するわけですが、病院にお任せにすると、結構、粘着性の強いテープで貼り付けられますので、毎日、テープで固定する場所を変更するほうがいいです。そのためのテープ(ポア)があれば、自分で張り替えられます。ただし、看護師に確認してもらわなければなりません。ワタシの場合は、「シルキーポア 5号 5cm×10m」というのを買いました。低刺激粘着剤使用と書かれていますが、これとて、かなりの粘着力です。ただし、10メートルもあるので、あと、30回位は十分余裕で入院できそうです。
ガーゼ:
カットして1枚ずつ封入されていて1箱に8枚入りのが、普通の薬局で売っています。手術が終わると、だいたい10日くらいは出血がありますので、パンツにガーゼを入れておいたほうが下着が汚れなくていいです。パットがあるようですが、蒸れそうなのでガーゼにしています。最初の頃は、それなりに出血がありますが、出血するたびにガーゼを変えないで、当てる場所を工夫すれば1日1枚で済ませられます。出血は膀胱というよりも、尿道から出ているような気がします。
上履き:病院ではコケる可能性があるのでかかとのある履物を必要としているのだと思いますが、かかとがあると、上履き履く度にかごまなければならないのですが、尿道にウレタン製の管が入っているので、結構痛いです。だから、脱げにくいゴムサンダルのほうがいいと思います。マジックテープで固定する方式もダメです。かごまなくても簡単に脱いだり履いたりできることがベストな感じです。
ということで、癌は早期発見が一番です。
ワタシは日本医科大学付属病院でしたが、自分含めて入院患者における老人の多さに驚きます。考えてみたら、ただでさえ老人がこんなに多い社会なのだし、ただでさえ老人になればあっちこっち故障を抱えるわけです。
よって、病院は老人だらけになります。医師も看護師も、老人に振り回されることになります。医大の附属病院であれば、インターンの練習台という役割はあるでしょうけれど、それにしても老人だけを相手にしていたら、医療技術も低下してしまうのではないかと懸念しています。

老人が増えたのは寿命が伸びたのだから自然発生であり、当然の帰結ですが、それを支える若年層が減少してしまっていることは、政策面の失敗を原因として上げられると思います。
戦前や高度成長期に入る前くらいまでは、貧しくても、社会保障などがこんなに整っていなくても、多くの家庭で子供が5人とか7人は珍しくありませんでした。
「子供の多い家庭」という価値観がどうして減衰してしまったのかはわかりませんが、個々人の問題であるような気もしますが、やはり「社会」に対する政策に瑕疵があったし、今でも改善されていないように思います。
人口の増えない国家は、いずれ減衰するのは宿命ですし、逆を言えば国家が減衰しているから子供が増えないのかも知れません。あるいは相乗することで、まずます減少してしまうのかも知れません。
今のアホな政治を見ても、先は知れたものです。
あじさいの咲く季節になりました。
もうじき浅草は、三社の狂乱です。