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シュガーマン《その4》

アピールポイント

さぼ郎
冬ドラマにジャニーズ主演が溢れかえる理由」という記事がありました。

テレビドラマ
東洋経済の記事にリンク ↑

実際には、
プライム帯(19~23時)で、元SMAPの木村拓哉さん主演「BG~身辺警護人」(テレビ朝日系)、嵐の松本潤さん主演「99.9%-刑事専門弁護士-SEASONⅡ」(TBS系)、KAT-TUNの亀梨和也さん主演「FINAL CUT」(フジテレビ系)、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん主演「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」(日本テレビ系)の4本。
深夜帯にも、タッキー&翼(活動休止中)の滝沢秀明さん主演「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」(フジテレビ系)、ジャニーズWESTの藤井流星さんと濵田崇裕さん主演「卒業バカメンタリー」(日本テレビ系)の2本が放送されます。
半分以上はタレントの名前も知りませんし、基本的には食事時間以外にテレビは見ないので、ワタシ的には全く関係も関心も無いわけですが、営業という観点からシュガーマンお話と合わせて見ると、面白いと思いました。

これだけ出せば、通常だと「もう、いいよ!」ってなりそうですが、まず、テレビ局で見てみると「テレビ朝日」「TBS」「フジテレビ」「日本テレビ」と、うまく分離しています。

フジ」と「日本テレビ」は、重複がありますが時間帯が別れています。

見事なコントロールです。ジャニーズという会社の戦略としては、2018年のスタートをジャニーズのタレント一色にすることで、圧倒的な印象をあたえることができるわけです。更に、番組の宣伝でバラエティに出てキムタクがお笑いタレントといっしょに回転寿司を食べたりすれば、その番組自体の視聴率も上がるわけなのでテレビ局もスポンサーも喜んでくれるでしょう。

これは、ちょっと例えとして良くないかもしれませんが、その昔に何かで読んだのですが、ヌードの写真集を出すとして売れる要素は、モデルが綺麗かよりも、女性の「有名性」なのだそうです。

これも、その昔に読んだことなのですが、本が売れるかは内容よりも著者の「有名性」なのだそうです。有名な人が書いた内容が希薄な本のほうが、無名な人が書いた内容の充実した本よりも売れるのが現実なわけです。

俗には企業の規模や知名度を「看板」などといいますが、有名であることは、それだけで立派な商品になるわけで、だからタレント事務所は必死になって「有名性」の確保に走るわけです。

事務所のタレントがドラマの主役を取れば、主題歌のチャンスも出ますし、脇役や端役に同じ事務所のタレントを売り込むことも可能になります。

逆を言えば、本来の俳優と、タレントと言われる人たちとの実力の「差」があまりないからとも言えそうです。

シュガーマンの話ですが、アメリカの大学には社交クラブというのがあって、一応、フラタニティ(fraternity)と言い、一般には男性のみ、あるいは性別を問わない型式になります。対して、ソロリティ(sorority)は女性だけのクラブのようです。

社交クラブ

シュガーマンは、大学で一番人気のないクラブに入って、自分の一人の実力で最高のクラブにしようと考えたのだそうです。

そこで取った戦術は、学内の子ではなく、単にきれいな女の子にオモテナシ係りとして雇ったことと、クラブのメンバーが仲のいいフリを演じたことの2点だったそうです。

メンバーが増えさえすれば、あとは自然にナイスガールもナイスガイも相乗的に増えるという手はずです。

ちなみに大学などの社交クラブの新会員を「プレッジ(pledge」というのだそうですが、プレッジには「誓約」「固い約束」のような意味があって、いわば結社のような役割を果たすことも少なくありません。

そうした場面は、アメドラの青春者でもよく見かけます。同じブレザー来てダンスパーティとか度胸試しとかやっています。

シュガーマンの着眼は、大学の社交クラブに求められているのことは「異性と知り合うこと=美人をダミーでいれる」「友愛にあふれる友達を増やすこと=メンバー同士仲がいい振りをする」の2点に絞ったということです。

新規メンバー(候補)が来た時に、自己紹介をするのではなく、近くにいる仲間と肩を組んで相手を褒めそやすのだそうです。

結果として入会者が増えさえすれば、「中身は後からついてくる」わけです。

タレントの話の戻ると、歌がうまいことや役者として演技が上手いことよりも、「有名」であることが重要であり、そのためには寡占状態を作ることが一番有効なわけです。

YOSHIKIというタレントが番組収録中に食べていた「あけぼの」の「チーズおかき」が売れ切れ状態だそうです。まさに有名タレントの力の凄さですね。

おかき
「銀座あけぼの」にリンク ↑

とはいえ、「結果は後からついてくる」という販売戦略にはリソース(つまり、起爆するための初動コスト)が不可欠な気もしますが、着眼としては売ろうとする製品やサービスの品質にこだわるだけではだめだという視点は、多くの場合に成功する要素であるような気がします。

大きい声では言えませんが、ジャニーズだってAKBだって、決して中身で売れているわけではないことは万人が知っていることじゃないですか。

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