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科学

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親を超える能力はあるのか

さぼ郎
その昔、犬のブリーダーの話を聞いたことがあります。

犬

簡単にうと、「鼻のいい母親と足の早い父親から生まれる子供は、母より鼻が良くなることも、父より足が早くなることもないのだそうですが、父より鼻がよく、母より足が早くなる可能性が高くなる」というのです。

これだと、父か母の優れた能力を子が超えることはないということになります。例えば、モーツァルトの父か母のどちらかは、モーツァルト以上の音楽の才能が無ければならず、たまたま気が付かなかったか時代が求めなかったか ということになります。

そうなると、何らかの才能が開花するということは、その祖先を辿っていくと、その開花した才能を超える才能があったことになり、そのことを煎じ詰めれば人類の祖先はアインシュタインもモーツァルトもゴッホも写楽も山中教授も凌駕していなければなりません。

で、「日本人の9割が知らない遺伝の話」という本を読んでいたら、なるほどという記述がありました。

日本人の9割が知らない遺伝の話

遺伝は、父と母から受け継ぐわけです。つまりは、あらゆるゲノムは対をナシているわけです。

その遺伝子を「-1」「0」「1」と評価するとして、父母からどのように受け継ぐかを簡単な図にしてみると、

父母
子供の最低は右列の上から2番めは「-1」でした。よって、加算値は「-6」になります。

合計得点が母は「-1」で父が「1」。本来的な最良が「10」で最低が「-10」ということになりますが、一般的には±0を中央値として概ね、その前後に収まることになります。

で、この父と母も、およそ平均的な範囲に収まっていますが、その子を考えてみると、取りうる最低が「-5」で、最高が「5」ということになります。

つまり、だいたいは父母の平均的な範囲に収まるはずではありますが、まれには平均から下か上に外れることは確率の問題としてありえることになります。

標準偏差
wiki「標準偏差」にリンク ↑

上記の例で考えると、では、父も母も全ての因子が「1」だとすると、子の因子も全て「1」になるはずです。実際にネズミである特定の因子を固定させようとしたのだそうですが、30世代かかってようやく固定できたとのことです。

また、全ての因子を「1」とすることが、ここでは便宜上、優れているとしていますが、現実の生物においては、必ずしも「優れている」ことにはならないケースも少なくありません。

知能の形成に関わる遺伝子も2000を超えるそうで、その遺伝子を構成するゲノムを考えると、その組み合わせは天文学的な数になります。

自然界には「平均への回帰」という作用があるようで、端的にいうなら「標準偏差50」への回帰になるわけですが、とりあえずは「鳶が鷹を生む」ことの説明は納得ができました。

鷹
wiki「鷹」にリンク ↑

しかし、実際の遺伝子は、例えば血液型のように父がO型で母がB型だとすると、母が「BO」なら、子はB型かO型が生まれるわけですが、「BO」はBB」と同じB型となります。

また、ある遺伝子が「-1」と「-1」になると、致命的な欠陥を持つのだそうですが、なのに「-1」の因子が淘汰されないのは片方にだけ「-1」を持つことでマラリアに耐性ができるということもあるようです。

今の世では知能が高いといい大学へ入り、いい会社や役所に入って安穏な人生を過ごせるわけですが、これが戦国時代だと体力と勇気(剣術の才能とか)が勝ることになります。

伊達政宗
wiki「伊達政宗」にリンク ↑

将来、核戦争が起きたりすると、知能よりも放射能に対する耐性が不可欠になるわけですし、核戦争とまではいかなくとも、スペイン風邪のようなパンデミックが起きた時にも、遺伝的耐性が強い人が生き残れるわけです。

何が良くて何が悪いかは、遺伝的な部分においては親次第かもしれませんが、自分を作っている要素は、時代や環境(仕事や人間関係など)の影響も、実は半分近くあるようなのです。

子供の頃、努力も才能の内」と親によく言われましたが、半分が遺伝で宿命付けられているとするなら、今の自分とは、残りの半分は自分で作ってきたわけです。

それが良かったのか悪かったのかは、単に「納得」の問題でしかないように思います。

■ 中国のシャドー板金のデフォルト懸念が高まっているとのこと。

中国債権
社債が伸びている。2006年で6兆元だったのが2016年には43.7兆元まで伸びている。この債権の引き受け手が、シャドーバンキング。
シャドーバンキング
わずか4、5年でこんなにシャドーバンキングに溜まっている。
ファンド
なんと6割がファンドが保有している。ファンドの詳細が不明という状況なので、ファンドがデフォルトを起こすと銀行も影響を受ける。そのことが世界経済に与える影響は少なくないので要注意。

■ 電気自動車の販売台数は、中国が1番で65万台。2040年には世界の新車販売の54%が電気自動車になると予想されているようです。

■ アメリカでは経済の好況を背景にクレジットカードの仕様残高た増えており、雇用が減少すると返済不能になるリスクが高まっている。貸し倒れ率は、4-6期で3.29%と、過去4年で最も高い水準になっている。

■ イギリスの人材不足が目立って来ている。
イギリス
イギリスで働こうとする人材が2016年に激減している。ブレグジット派は、自動化を進めればいいとしているが、欧州の労働者がイギリスでの就労を考えなくなっている傾向が顕著になっている。

■ ビットコインがついに分裂
中国の事業者がビットコインキャッシュという新たな仮想通貨を誕生させた。

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