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あれこれ

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ハーバード教授が説く、人生に必要な「5つの問い」

さぼ郎
ジェームズ・ライアン
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ハーバードの先生がなにかいうと、とてもありがたいご宣託のような気がします。本屋に行っても、ハーバードの先生やらスタンフォードの先生やらが書いた本がビジネスコーナーにたくさん並んでいます。

ハーバード
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教育学大学院長を務めるジェームズ・ライアン氏が2016年に同校の卒業式で行ったスピーチで、人生に必要な5つの問いが凄い反響を呼んだそうです。



1つ目Wait, what?(待って、どういうこと?)」
立ち止まって物事の意味を明確にし、理解を促す効果がある。

2つ目I wonder...?(~なのはなぜだろう?)」
好奇心を呼び起こす力を持つ。

3つ目How can I help?(どんな手助けをしたらいいだろう?)」
人に手を差し伸べる際に忘れてはならない心構えを思い出させてくれる。

4つ目Couldn't we at least...?(少なくとも~できるのでは?)」
行き詰った状況を打開するきっかけを作る。

そして
5つ目What truly matters?(本当に重要なことはなんだろうか?)」
日々の雑事に追われるなかで忘れてしまいがちな、人生の本質に関する問いだ。

おまけの問い
「And did you get what you wanted from this life, even so?(さて、たとえそれでも、君はこの人生で望むものを手にしただろうか?)」
レイモンド・カーヴァーの詩「最後の断片」から引用したものだそうです。

ここで重要なのは「even so」なのだそうです。
どんなに満たされた人生であれ、そこには何らかの痛みや失望があるという事実を示すもの
であると同時に、どんなに不満に満ちた人生であっても、なにかいいこともあったんではないかという問いにもなります。

ヒトが満足して死のうが、不満で死のうが、そのヒトの意識においては重要な問題かもしれませんが、それとて、意識のある間のことでしか無く、意識が途絶えたところでオシマイになります。

望むものを手にしたか?」とは、いつでも、自分に問わなければいけないことなのかもしれません。とはいえ、望むものを手にするために望まないものをたくさん手にしてしまっては、果たしてそれがいいことなのかはわかりません。

連日、YouTubeで国会中継を見ていますが、東京大学を優秀な成績で卒業し、国家公務員の上級試験も優秀な成績で受かって高級官僚になる。そこまではいいとして、とはいえ、選挙で選ばれたとする政治家、特に内閣府に関与する政治家の言いなりにならざるを得ない官僚の答弁を見ていると、望むものを手にするために、どれだけ望まないものをこなさなければならないのかと憐憫を禁じえません。

また、「望むもの」と「望むだけの能力・資格・器量」に乖離があれば、不満のレベルが上がるだけになります。

ちょっと古い記事に「世界幸福度ランキング2013、国連」というのがありました。

上から言うと、デンマーク、ノルウェー、スイス、オランダ、スウェーデン。スイスを除くと、北欧のほうが圧倒的です。

アジアではシンガポールが30位、タイが36位、日本が43位。156カ国中、43位です。これだけ豊かで、治安もいいのに、幸福度が世界の上から43番目というのは、相当に「悪い」方のような気がします。

中国は93位。

その中国で、波乱が起きました。

卒業スピーチ
卒業スピーチにリンク ↑

彼女は、米国に来てマスクを使わずに空気が吸えることに喜びを感じ、政治の問題にも自由に発言できる「新鮮な空気」に感動したとスピーチしました。

このことが中国を侮辱したとして騒ぎになります。同時にアメリカに留学している中国人からも糾弾されてしまいます。

何が幸福で、なにが不幸なのかは、絶対的な尺度で測れるわけではないので、なんとも論評することは出来ません。死に及ぶ瞬間に「望むものを手に入れたか」を自問したところで、それがYesであろうがNoであろうが、だからといって「幸福」なわけでもなさそうです。

今日の結論は、あえて「幸福」などについて考えもしないことが「幸福」のような気がします。それは「健康」と近似すると思います。

蛇足ですが、ハーバード先生の3つ目「How can I help?(どんな手助けをしたらいいだろう?)」は間抜けだと思います。

助け

人が助けを求めている場面に出くわしたら、考えているようでは禍根を残す気がします。咄嗟に手助けができるヒトが「偉い」ヒトじゃないでしょうか。ワタシもそうありたいと常に考えているのですが、とはいえ、そうした場面ではきっと立ち止まるのではないかと怯えています。

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