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根回し

さぼ郎
根回し

何気なく使う言葉に「根回し」という言葉があります。語源を調べてみたら、木を移すときに、根を切ると移した先で弱ったり枯れたりすのだそうです。

それで、木の大きさにもよりますが、移す半年前くらいから古い根を切断することで、根を新しくしておき、新しい根がある程度伸びたところで、移すのだそうです。

こういう作業を「根回し」というのだそうで、英語で調べてみたら「groundwork」と云うようです。

下地を作る」と云うような意味でしょうから、英語でも、ほぼ似たような意味ですね。

会議で結論を出すとして、まず、議事に関する客観的な情報を共有する必要があります。そこから、会議参加者の視点による、論点を抽出します。で、議論して結論を出すのが、会議の役割です。

ワタシの場合で言うと、公務員時代のことですが、自分が起案をするような場合は、まず、起案を書く前に関係する上司に口頭で伺いを立てておき、内諾を得てから起案を書くことが多かったです。

それを「根回し」としていました。

その起案は、必ず上司が赤を入れるような予知を作る起案が最良と言われました。つまり、係長が赤を入れ、課長が赤を入れ、部長が赤を入れてから所長に決済を頂くという形式を考えると、上司が赤を入れないような起案だと、中間管理層が盲判を押したことになるので「不完全を持って完全とする」のが公務員における忖度のあり方の一つです。

赤ペン

逆を言うと、上司になると、かならず口を挟むのが仕事になるので、完成間近でチャチャが入ることは普通に起きます。

しかし、それでも「赤を入れてもらったら随分良くなりました」の一言を添えるのも必要な忖度です。

役所の公文書とは、そうしたもので、起案の中身よりも決済という形式に「」があるわけです。

スムーズな決済において重要なことは、事前に合意を形成しておくことと、反論に対する対処を考えておくことになります。反論に対する対処としては、客観的な根拠を示す必要があります。

かつての大戦で、国力、戦力などを勘案して参謀が作戦を立案するわけですが、精神論が横行し客観的な議論がナイガシロにされたという経緯がありました。いくら優秀な参謀だったからとしても、あんな状態になるわけですから、官僚の頭脳に必要以上の信頼を寄せることが最良の選択ではありません。

保身に走るのではなく正論を堂々と言うことができるかということは、云うほどに簡単ではありません。

自己嫌悪

が、連日繰り広げられる国会での官僚答弁を見ていて、のらりくらりと言い逃れができることに自画自賛しているのか、はたまた自己嫌悪を感じているのかは、当人に確認しないとわからないことですが、結局は何を持って自分の正義とするのかにかかっています。

しかし、官僚という組織は「与党」の忠実な下僕なのか、「自民党」の下僕なのかが今ひとつはっきりしませんが、客観的に国会中継などを見る限りでは、どうも後者のようで、その代償として得ている彼らの利得・権益は全て税金から捻出しているわけで、野党の力不足を痛感すると同時に、有権者の知恵の足りなさを感じます。

完全に、彼らの根回しの術にハメられてしまっているわけで、いまのままだと憲法9条改正も時間の問題のようです。

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