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苦悩

さぼ郎
苦悩
先週、気にかかったキーワードがあります。その言葉は「苦悩」です。

一つ目は、高学歴者の苦悩だそうで、内定を欲しいがために「営業」を志望して、うまい所、内定をもらうとしても、入社してから格下大卒(こういう言い方は好きではないけど)の同期に追い越されてしまう苦悩だそうです。

まず、営業職という職業柄、体育会系の元気ハツラツのほうが適正が高く、数字も上げられるのに、それより学歴が優秀な大学を出ているにも関わらず、評価が低くなってしまうわけです。

さらに、同期で集まってもカラオケの趣味が違ったり、本の話題が合わなかったりで、だんだんコミュニケーションが取りづらくなってしまうようです。

つまり、勉強のIQと、仕事のIQに違いが出てしまうと、それが「苦悩」になってしまうようです。仕事での評価は、やはり「企画力」と「行動力」が不可欠だと思います。

トヨトミの野望」を読んでいても、“武田”という傑物は、””という傑物を自在に使うことでアメリカのロビイストを押さえ込み、アメリカ自動車業界からの抵抗を押さえ込むことが出来たのだそうですが、この堤と言う人の行動力や発想力が、他を抜きん出ていたわけです。

その分、創業者一族の嫡流の社長から一掃されてしまうことにもなります。まさに出る杭は、出る杭の上司がいない限り、凹んでいる上司からは疎まれるのは自明です。

このトヨトミ自動車の”武田”というヒトが社長だったときの、小説ではなく本当の社長そばに仕えていたヒトの話を聞く機会がありました。その人曰くですが、あるとき、”武田”社長の元へ決済書類を持っていった時、決済はすぐに済ませてしまって(中身をさほどに精査しない)、「営業をどうやって強化したらいいか」と問われたのだそうです。

そこで”知り合い”氏は、「営業は足で稼ぐ。もっともっと外へ出なければダメです」と答えたのだそうですが、”武田”氏が欲しがっていた答えはそうではなくて、「お客から来てもらえるようなショールームにすればいいのでは」という答えだったのではないかと、今でもふとした時に思い出すのだそうです。

そういう答えがあの時できていれば、役員になれたかもしれないと述懐していました。

タイミングはいつでもあるわけではない。突如として機会が巡ってきたときにホームランが打てるか三振するかは、まさにその人の運命なのだと思います。

タイミング

これは「仕事のIQ」だけではなく、そのヒトの器量や発想力や「ヒトとしてのIQ」が発揮されるわけですね。

たまたま、「太平記の群像」という本を読んでいますが、かの南北朝時代において、南朝に着くか北朝に着くかで、浮き沈みが有りましたが、その権力中枢も目まぐるしく入れ替わったわけで、そういうときにこそ、「人間力」が自分だけでなく、関わる人々の人生をも左右してしまうわけで、何が幸いするかは「その時」だけではなんとも言えませんね。

苦悩のその2はホンダのF1です。

パワーユニット
「F1パワーユニット」の記事にリンク ↑

今のF1には「MGU-K / MGU-H」というエネルギー回生システムがパワーユニットについているのだそうです。

運動エネルギー回生システム「MGU-K」と熱エネルギー回生システム「MGU-H」という2種類のエネルギー回生システムを採用しているのだそうです。

簡単な説明ではMGU-K」はブレーキを踏むと電気エネルギーに変換し、MGU-H」は、排気ガスから出される熱を電気に変える仕組みのことです。で、電気に変えたら、それをモーターに繋いで加速の補助に使えるわけです。

F1のターボエンジンでは減速から加速に切り替えるときにタイムラグが発生sるのだそうです。そのタイムラグを補うのがMGU-H」なのだそうです。

ホンダはマクラーレンのシャーシのスペースにMGU-KMGU-H」を収めて所定の性能を出すことが出来ずに「苦悩」しており、レースのたびにマクラーレンから罵倒されているわけで、このままでは、やめるのやめられず、やるには問題解決をしなければならず、どちらにしても大金が消えていく中で、バーレーンでも惨憺たる結果になってしまったようです。

ドライバーからすれば、お金をいくら積んだところで、成績が残せないことが一番のデメリットなわけで、このままの状態から改善できなければパワーユニットをメルセデスに変えるという噂もあるようです。

苦悩だけで終わるのも消化不良になってしまうので先週の木曜のモーニングサテライトでやっていた「マニー」という医療用の縫合ばりのメーカーの話で締めくくります。

縫合ばり

マニーには5つつの掟があるのだそうです。
1.世界一を狙える品質の製品であること
2.市場規模の小さな製品であること
3.独自の技術を活かす製品であること
4.製品寿命の長い製品であること
5.医療小物のみに限定した製品であること

年に2回、製品会議があるのだそうですが、この5つを論拠を持って説明できなければ製品化は出来ないのだそうです。

勝ち方を知っている会社の懸命な生き方と思います。過去に「世界2位じゃだめなんですか」という事業仕分けがありました。

そのときに、理化学研究所の面々やらノーベル賞受賞者が出てきて反対意見を言っていましたが、その時の理由は、「一番を目指すから技術が向上していく」と云うような理由だったと思います。

マニーの社長は「世界一」だと少ない営業マンで戦えるからという、まさに明快な見解を示していました。F1でも然りですが、プロの世界で、2番というのは1番じゃないという意味で、ビリと本質は変わりません。

二番」でもいいと思っている限り万年野党でしか無く、それでも国会議員でいられればいいと思うような議員には「発想力」や「行動力」を望むことはできそうにありませんん。

議員報酬をもらえる人々にとっては所属政党が二番でも三番でもいいと思っているのでしょうが、深刻な「苦悩」を抱えるのは有権者であることは間違いのない所です。

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