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あれこれ

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東芝に見る緑の扉

さぼ郎
文春オンラインに東芝崩壊の内幕が書かれています。

東芝
文春オンラインの記事にリンク ↑

今から11年前、東芝は米原子炉メーカー大手のウエスチングハウス(WH)を買収した。売り手は1999年にWH を買収した英国核燃料会社(BNFL)であった。

東芝のパートナーは丸紅だった。当時の丸紅の社長は勝俣宣夫さん。3.11当時の東電社長の勝俣恒久さんの弟さん。偉い人は一族郎党、偉い人になるんですね。

ところが2006年にパートナーであったはずの丸紅が手を引いた。そこで米ゼネコンのショー・グループを引っ張り込み20%を出資させたが、彼らはいつでも東芝に譲渡することを条件としており、3.11後に権利を行使した。

ウエスチングハウスは長らく原子力プラント建設の機会がなく、ウエスチングハウス案件が久しぶり(米国において34年ぶり)に行う大型の原子力プラント建設であり、かつ最新鋭原子炉のAP1000の建設は初めてであった。
 
ウエスチングハウスのシミュレーション能力は東芝よりも劣っていたにもかかわらず、東芝に対して上から目線で、ま、コントロールが上手くいかなかったことも大きかったようです。

ようするに34年も原発建設から遠ざかっていたウエスチングハウスの腕は錆び付いていて、シミュレーションすらまともにできなかったもぬけの殻の会社に6600億円の大枚をはたき、出来もしない工事を受注して、炎上してしまったことになります。

オー・ヘンリーの小説に「緑の扉」というのがありますが、決断する時は、いくつも緑の扉があるのに、その一つだけの扉が「」に見えるようになってしまいます。オー・ヘンリーの場合はハッピーエンドでしたが、東芝はバッドエンドになりました。

緑の扉

経営者が「決断」するときは、社運がかかるような決断をしてはいけないのが原則です。社運がかかるような決断をするときは、逃げる算段をしておくのが原則で、東芝は丸紅を恨んでいるようですが、丸紅のほうがよっぽど経営的に優れていたと言うことでしょう。

東芝という巨大な企業が、わずか数人の役員の判断で沈没するわけですから、太平洋戦争に於いても同様のことが起きていたわけです。そんな反省もせずに、憲法改正を進めようとする政権を信頼するわけには行きません。

まして、ときの総理大臣やら防衛大臣が靖国を参拝するような政治の支持率が過半数を超えているのが事実なら、絶対、いまこそ立ち止まってみる必要がありそうだと思います。

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