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菅原洋一から前田武彦、そして特攻

さぼ郎
iTuneで曲を流していたら菅原洋一さんがかかりました。最近の歌手には見られないほどに声がよく、歌がうまいのに聞き惚れました。

菅原洋一
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菅原洋一さんをwikiで調べたら昭和8年生まれだそうで、83歳だそうです。

前田武彦さんに「ハンバーグ」なんてあだ名を付けられていたのも随分前のことでした。あのころの歌手は歌がうまかったです。今のテレビはひどい、ひどすぎます。ちょっと売れた芸人をひな壇に座らせて、いまや大御所然とした古株の芸人が司会をするのが定番です。

ドラマと言えば、ジャニーズとかオスカーとかのタレント、少なくとも演技ができるレベルの役者ではありません。

ま、そんなことは誰しもが思っていることですが、前田武彦さんは、たしか「共産党万歳」と言って、テレビから抹殺されたんだったよな、と思ってwikiを調べてみました。

前田武彦
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生きていれば88歳。1973年の選挙で「共産党万歳」と言って、反共・右派であったフジテレビの鹿内信隆さんの逆鱗に触れたのだそうですが、逆鱗に触れなくとも公共の電波を使って「共産党万歳」はないですよね。
戦時中、特攻兵器「蛟龍」の搭乗員となるべく猛訓練を受けた。これについて出演したテレビ番組で、「(自分の受けた訓練は)優しさなんか一つも無かった。死んでいく人間に対して棒で殴ったりしていた」、「(戦争を)最後までやるのかと思っていたら終わってしまった」と首を傾げながら当時の心境を述べている。
終戦の年で、16歳の少年に特攻訓練をしていたわけです。

いま、安倍総理が絡んでいるのかいないのか不明ですが、変な幼稚園が話題になっています。

なんでも幼稚園生が教育勅語を暗誦するのだそうです。そのことがいいのか悪いのかを判断するのは大人でしか無く、幼稚園生には判断ができないわけです。

16歳の前田武彦少年が棒で殴られながら訓練されていたのは、「蛟龍」という特攻兵器でした。

蛟龍
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そのまえにも「海龍」という特攻型の潜水艦を作っていますが、速度が遅いうえに魚雷を積めば燃料としては100キロ程度しか行動ができなかったようです。

細かな性能についてはwikiにやや詳しく掲載されていますが、ようするに、資源のない日本が戦争をするなら、技術がどうのと言ったところで最後にはヒトを資源として使うことになるわけです。

いまや、昭和4年生まれの人で、やっと戦争を語れる最後の年代になっています。私の身の回りでは、父親を含めて親戚のおじさんで戦争経験のある人は、全てあちらに行ってしまっていますので、実際の体験などを聞くこともできません。

また、存命中は、そのことに関しては皆さん口が重かったです。いいたくもないし思い出したくもなかったのだと思いますし、自分も若かったので戦争の話など特に聞きたいとは思っていませんでした。

いま、日本会議など、戦前回帰を願って行動している人たちの中に、どれだけの戦争体験者がいるのかは分かりませんが、なにを根拠に戦前を回帰するのか、とても不思議です。

たしかに、戦争に負けた直後の日本には、日本は悪くなく原爆を落とし、連日空襲をしたアメリカこそが鬼畜なのだという思いが蔓延していたようで、そこでアメリカは「War guilt information proguram」という占領政策で、悪かったのは日本であったと刷り込むのに苦労したようです。

しかし、何がどうであったにしろ、戦争において日本の軍隊が主体的な役割をしたことも事実だし、近隣諸国に多大な損害を与えたことも事実だけれど、同胞、赤紙1枚で戦地に連れて行かれた兵隊以外にも、女・子供・年寄りに与えた損害だって、一体何が原因で、どこに責任があったのかすら、はっきりとした教育を受けた記憶がありません。

一旦何かがあったなら「天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」という理念が、幼稚園児に対し適正な教育なのかは、ワタシには分かりませんが、短絡的に考えるなら、帰結として「回天」とか「蛟龍」が登場してきて、玉砕が作戦になっていくわけです。かつての戦争の反省って、結局、権力者たちにはかかわりがないようで、個々の国民がすることなのかと思ってしまいます。

東芝の凋落を見ても、少なくとも個々の社員に責任があるとも思えませんが政治は、選挙という人気投票で政治家を選べるわけですので、その結果が今の政治だとするなら、今の政治を是として「そういう選択をした」と胸を張るのか、はたまた、「民主主義なんて所詮この程度」として無気力を装うかのどちらかでしか無いのでしょうか。

本当は、いまこそ野党の最大のチャンスのような気もしますが、当の野党にはそのような気概を感じられないのも不思議です。

政治的な無力は、官僚の高笑いを誘うだけのことで、月2日(年24日)の出勤で1000万円の年収が約束されているのが日本のしくみです。日本会議寄りの考えをお持ちの総理大臣が3期も権力トップの座につくことの異様さにメディアも国民も抵抗がないことが、そういう日本になっているのだということなのでしょう。

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