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資本主義と民主主義は両立する概念か

さぼ郎
2月2日は新木場で「魔界」に行ってきました。

といっても、悪魔とか死霊とかに知り合いがいるわけではなく、プロレスと音楽と芝居が渾然となったエンターテイメントなんです。



要するに成仏できなかった魂が魔界で暗闘を繰り広げているわけです。で、そのグループが3つあって、安倍晴明グループ、藤原純友グループ、高山右近グループがあれこれ戦うわけです。

で、最後の方になると場外(つまり観客席)での乱闘になり、客は逃げ回ることになります。

魔界

チラシには、場内乱闘に巻き込まれて怪我をした場合は場内で応急処置をするものの、それ以降は自分持ちで治療してくださいと書かれています。

ということで、同じ2月2日に久々の自主調査をいたしました。開けて3日には、たくさんのメールを頂戴しました。
資本主義と民主主義は両立するか,という問いは,何を知りたいからされるんでしょうか。
資本主義と社会主義が両立するかという問いなら考えてみようかと思うのですが,定義次第という気がすることと,経済体制と政治体制の組合わせも,やり方次第でなんでもできると思います。
とのご指摘もいただきました。

設問が稚拙だったようです。自分的には、じつは世間で思っているほどには両立しないのではないかと考えています。

そこで、少し調べてみたらヤフーに「資本主義と民主主義の関係について教えてください」という質問がありました。質問者は「どうして民主主義の在るところに資本主義が、成立しやすいか?」ということが質問のポイントのようです。

回答がいくつかあって、その一つに「キーワードは自由主義」というのがありました。そして「より多くの貨幣の獲得を目的として貨幣を資本として用いることから資本主義」というのだそうです。

資本家でない限り、貨幣は消費に使うわけですが、資本家はより多くの貨幣を獲得するために貨幣を使うわけで、そこに貨幣が集中すれば、消費に回せないヒトが出てきます。

これを国単位で考えれば「グローバリズム」の帰結になるのではないかと言うのが、短絡的な設問の背景にありました。

民主主義のキーワードも「自由主義」に近似するものと捉えられています。しかし、実際には多数決の論理があって少数意見は、かりにそれがいかにも正義であったとしても黙殺されることになるので、じつは決して「自由」ではないように思います。

本当に民主的な解決が、常にその場の正義であり、最良の結果につながるのであるならば、国会議員など不要で、役人と国民投票があれば国家や自治体の運営に有権者の意見が反映されるはずです。

しかし、それは大方、愚民政治になるわけで、だから、国民投票などは、1億もの人口を擁する国家の採択するべき手段のようには思えませんし、有権者全員が投票したからと言って、その結果が、本源的に正しいはずもなく、それが正しいのなら、選良に高い給料払って政治をして貰う必要もないわけです。

資本主義は起点においては「自由」であったかもしれないけれど、いずれ、富の集中が起きれば、貧民が生まれることとなり、豊かな国が生まれれば、貧しい国が生まれることになるわけです。

自由」とは、自分も富める者になりうると考える「自由」でしかありません。

すなわち資本主義には歯止めが不可欠であり、人為的に規制していかなければ社会は不安定になります。だからといって社会を中核においた政治を行えば、殆どが規制の中に置かれることになり「自由」の真逆になってしまいます。

人は生まれたときに容姿や能力という違い(優劣)があるわけで、決して平等ではないという意味において平等です。しかし、数万のお金が無くて自殺したり殺人が起きる現実の裏側には、ビル・ゲイツが10兆円の資産を形成しています。

百万円をあげるなら一千万人に配れる金額です。「稼ぐ自由」の片側に、生活もままならない不自由が蔓延することとになります。「これは異様なことだ」と思わないことが異様な気がします。

とっても稚拙な見解ですが、資本主義も民主主義も決してキーワードは「自由」で結ばれているわけではなく、あえて両立させるキーワードを見つけるなら「行き着けば不自由」あたりじゃないでしょうか。

あと、「グローバリゼーション」について、国によって給与が異なっていたのが、同じ労働は同じ対価になるということであり、資本が富める国から貧しい国に移るだけなので、選択肢に不足があるという指摘を受けました。

極力、出題者のバイアスをかけるべきではなく、また、誘導もするべきではないのは自明ですが、やはり、拙速であり、稚拙であったと反省しています。

いろいろなご意見をいただくことができ、自分的には大いにやる意味が有るのですが、真剣に回答して頂ける方々にとっては、大いなる迷惑なのだとは思います。

そのためにも、送信メールの件数を増やすこと、調査結果を共有する意味のある設問設計を心がけなければいけないと反省しきりです。

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