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先端技術は福音か

さぼ郎
CES 2007(Consumer Expenditure Survey)というのがアメリカで開催されているのだそうです。

CES

ようは家電製品の展示会なのだそうですが、家電以外の製品も出品され話題にもなっているようです。



TOTOの便器。右列の5番目の便器が居眠りしているのが残念!

これはHONDAの自立式自動2輪。



「そこそこ反響はあると思っていたが、ここまでとは思わなかった。こちらがびっくりしている」

開発担当者の弁。補助のつっかえ棒が残念!

トランプに脅かされたら1兆円恵むことになったTOYOTAもついでに。



自動車が電気仕掛けになったとしても、「家電」という括りには違和感があります。

ハイブリッドにチャレンジしなかった日産が、ここへ来て一躍、「間抜けなリーフ」を作ったことで先進技術になる気配を示しています。「間抜けなリーフ」と書きましたが、車としてはさすがの日産の仕上がりになっています。

なにが間抜けかというと、ともかく電気では航続距離が伸びません。政府が助成したらしいのですが、スーパーとかコンビニに200ボルトの充電設備を設置したらしいのですが、エネルギーが空になってから200ボルトで充電するなら12時間とか20時間とかかかるので、買い物している間に充電しても、ほぼ無駄というものです。

政府の思惑ははっきりしていて、ようは「電気な社会」を作って原発を稼働したいわけです。

一気にCESの未来カーに行くより、日産のNOTE e-POWERは、一つの解ではあると思いますが、冬場の暖房が電熱では、ちょっと残念な気もしますが、それでも充分、未来を感じることができそうです。

これからの社会の進む方向は、間違いなく「人工頭脳」と人工知能による「自動化」。生物では「ゲノム編集」。

ゲノム編集」と「遺伝子組換え」はどこが違うかというと、ゲノム編集は、本来、その生物が持っている遺伝子を編集してしまう技術です。どうやるかは、かなり技術的な話になるのでいずれするとして、ようは突然変異を人為的に起こす技術になります。

それに比べて「遺伝子組換え」は、異なる生物の遺伝子を人為的に挿入して新たな生物を作る技術になります。

大豆やとうもろこしに、除草剤に強い生物(細菌やウイルスやカビなどの)の遺伝子を組み込むことで、人手をかけないで生産できるようにする目的で考えられています。

北海道がんセンター名誉院長の西尾正道さんの話によりますと、遺伝子組換えで輸入される大豆と、組み換えしていない大豆の輸入量と、国内で生産される組み換えなしの大豆とで数量が合わないとのことです。

遺伝子を組み替えた大豆やとうもろこしを摂取すると、消化されてアミノ酸に分解され、再利用されてタンパク質を構成するときに、細菌やウイルスやカビの遺伝子が作用した、除草剤に強いタンパク質の一部が、体内に取り込まれることになります。

このことを農水省や通産省にいくら言っても門前払いなのだそうです。

それに比べるとゲノム編集は、例えば、乳量の多い牛を何年もかけてホルスタインを作ったのと同じことを、そもそも乳量の多い牛の遺伝子で、乳量に関する部分を見つけて、その遺伝子を組み込んで牛を生産するのと同じことなので遺伝子組換えとは根本的に異なるわけです。

ゲノム編集
NHKの記事にリンク ↑

実際に、肉量の多いマダイの実験が始まっています。松坂牛を特徴づけている遺伝子の変異を、他の肉牛の遺伝子を編集することで、何世代もかけて改良する必要がなくなるわけです。

そんなゲノム編集技術にiPS細胞を使うことで、人間は「」になるのも時間の問題となりつつ有るわけです。

ゲノム編集は、遺伝子による重篤な病の克服や癌などにも応用されていくことと思います。そこに人工知能やらビックデータやらスーパーコンピューターやらを結集させていくのでしょう。

南北朝以来、朝廷や皇室より幕府のほうが実権を持ったわけですが、明治維新になって一時は太政官制を持ち込み平安時代の皇室のあり方(天皇親政)を踏襲しようとしたものの、新政府は現実路線を採用していきますが、それまで帝が薨去すると仏門として葬儀をしていたものを平安時代を模した「大喪の礼」は明治帝からのシキタリとなっています。

いま、まさに、新たな「」が実現しようとしている気がします。しかし、何が実現しようが、人々の幸福や喜びに直結しなければ福音はありません。

自動二輪が自立しようが、便器の前に人がたてば蓋が開こうが、それは「驚き」ではあるけれど、「幸福」とは違うと思います。

培養肉ハンバーグ
「培養肉ハンバーグ」の記事にリンク ↑

マダイの肉が2倍になって喜ぶのは生産者であって、それならいっそ、人工でタンパク質を作ってマダイでもヒラメでもブリでもマグロでも作る時代も、いずれくるでしょう。

少なくともハンバーガーは培養肉の時代まで来ているようです。

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