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図書館の利用

台東区

さぼ郎
最近、台東区の図書館のwebサイトがリニューアルしました。

図書館
台東区の図書館にリンク ↑

浅草橋の出先が近いので、とっても利用させていただいています。今回リニューアルとのことで、左が朝顔で右が桜の絵柄も美しく、刷新いたしました。

台東区の図書館で、現在予約が多い図書を調べることが出来ます。前からも出来たのかは分かりませんが、ともかくクリックしてみました。

予約状況

表示された結果をExcelに取り出してちょっと計算してみました。

右から3列目は予約人数。右から2列目が所蔵冊数。一番右が1人が2週間借りられるので、1冊あたりの待ち日数を計算してみました。

200日超えは、
最後の秘境東京藝大/二宮 敦人
恋のゴンドラ/東野 圭吾
コンビニ人間/村田 沙耶香

最後の人はざっと、半年待つわけです。さすがに又吉先生の場合は25冊も買ってあるので回転が早いようで、48日で回ってきます。

「面白いのは開脚eiko」が予約人数11位、所蔵が6冊で1冊当たり最後の人が返却するのが169日後になるようです。



果たして何人が開脚できるようになるのやら。

台東区で予約20位以内に東野圭吾さんが3冊も入っています。
陸王
羊と鋼の森
君の膵臓をたべたい

これから返しに行くのが、浅田次郎さんの「残侠」という本です。ま、よく書けているのですが、この本から伝えたいメッセージがわからなかったので、ちょっと読んでの返却となりました。

残侠

「昔のヤクザは格好良かった」みたいな話で、伝わるものは何も感じませんでした。そこで、なにか面白そうな本はないかと自分の本棚を探した所、

抗体医薬と自然免疫の驚異

この本は、とても面白いです。事実は小説よりも不可思議であり、美しくもあり、興味深いものだと痛感させられます。

スペイン風邪」というインフルエンザが1918年から翌年にかけて大流行したのだそうです。世界で4千万人が死んだそうで、日本でも39万人が死んだようです。

このウイルスを分析するために、永久凍土に埋めたイヌイットの死骸から病原体を取出して分析したのだそうです。その結果、分かってきたことが多々あるようですが、中でも凄いのが、その毒性の原因がたった2つのアミノ酸の変異によって引き起こされているということです。

いつまた、スペイン風邪のようなパンデミックが起こるか分かりませんし、またそのワクチンを大量に生産するとなると、数カ月要してしまいます。その間に、どれだけの人が死んでしまうかを考えると、とても恐ろしいことと隣り合わせにいるということを認識するのに、とてもいい本です。

ジェンナーが牛痘から人間の種痘を開発する過程も、とても興味深い話です。

ジェンナー
wiki「ジェンナー」にリンク ↑

簡単に説明すると、天然痘は大変な病気であったが、克服できると2度とかからないという噂があった。

牛にも天然痘に似た病気があり、乳搾絞りをしている人にうつる事が知られていて、その病状は人の天然痘よりも軽い上に、一度うつった人は、ヒトの天然痘にもかからないという噂があった。

そこで、使用人の息子に牛痘の膿を飢えてみたら、軽い天然痘にかかったが、やがて直ってかさぶたも剥がれた。そこで、今度はヒトの天然痘の膿を埋めてみたが天然痘にはならなかった。

これで「種痘」が開発されたわけです。ちなみに「ワクチン」という言葉は、パスツールがジェンナーに敬意を表して雌牛由来の語源から「ワクチン」と呼ぶことにしたのだそうです。

ジェンナーは、ある意味ラッキーで、猿免疫由来で「SIV」だったとしたら、下手をしたら「HIV(エイズ)」にかかっていたかもしれなかったわけです。更に、鼻などから取り込まれるのと、皮膚に植えたのとでも免疫の働きは異なるのだそうで重症化する可能性もあったようです。

ということで、本の楽しみですが、やはり小説は樋口一葉とか宮本輝のような、考えさせられ、日本人の本源に届く(琴線に触れる?)ような小説がいいですね。ノーベル文学賞というと村上春樹の名前が上がりますが、よっぽどボブ・ディランのほうが社会に与えた影響が大きいように思えます。

サイエンスも、書き手の力量に大きく依存します。読んでも読んでもさっぱりわからないような本も少なくありません。一般図書にするという時点で、学者や専攻している学生が対象ではないのですから、何を伝えるかを明確にしてもらわないと、ワタシにとっては良書になりません。

また、翻訳本には端的に言って悪書が多いです。翻訳が悪いなどと、書評に書かれることも少なくありませんが、それよりもアメリカ人の書き手は、ともかく横道が多くて閉口するものが少なくありません。ただただ、分厚いだけで、何考えているのか、何を伝えたいのか立脚点が不明な本が、少なからずと言うより圧倒的(ほとんど)に多いです。

日本に住んで、日本人でいて、日本語しかわからないわけですし、このまま行けば、そんなに遠くない時期に日本人として死ぬわけですから、今更、外国人の書いた本や、アメリカの大統領の記事など読んでも仕方がありません。

ということもあって、この免疫の本と並行して室町幕府、というよりも足利義満がなぜ、天皇家を潰さなかったのかに興味があって読んでいます。

足利義満
wiki「足利義満」にリンク ↑

足利義満と同い年だった後円融天皇は、イトコだった って知っていますか?

母親同士が姉妹で、その系統を5代さかのぼると順徳天皇になるのだだそうです。このことは、足利義満が天皇家を軽んじたこと、天皇の上に立とうとしたことと無関係ではないようです。

天皇とは権威と権力の権化であったわけですが、世俗王としては鎌倉時代に幕府に権力を剥奪されています、残る祭祀王としても、室町幕府のお金に頼らなければ、祭祀を行うことすら出来なくなります。

にもかかわらず、どの権力者も天皇家を潰すことがなかったことの不思議。世の中には面白いことが満ち溢れています。しかし、お金が儲かることって、満ち溢れていませんね。少なくとも私の周りには。

でも、来年は頑張ろうと! と毎年言っています。その程度が、ちょうどいいのであって、お金や権威や権力を持つことで、自分の中に押し込められていた異なる自分が発露してくるのも、今更なら受入れ難いことでもあります。

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