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ネットワークビジネス考

さぼ郎
ねずみ講とは「後に無限連鎖講と呼ばれることとなった集金システムのことである」とのことです。

無限連鎖講とは、「金品を払う参加者が無限に増加するという前提において、二人以上の倍率で増加する下位会員から徴収した金品を、上位会員に分配することで、その上位会員が自らが払った金品を上回る配当を受けることを目的とした団体」とのことで、これは1978年に「無限連鎖講の防止に関する法律」で禁止されています。

ネズミ

マルチ商法は、「1970年代にアメリカのホリディ・マジック社が、マルチ・レベル・マーケティングと呼ばれる商形態とともに日本に上陸」したのだそうですが、規制する法律がなく社会問題になって、1976年に「訪問販売等に関する法律」で抵触する商行為を規制することとなったのだそうです。
連鎖販売取引は、特定商取引に関する法律その他関係する法律を遵守する限り、違法なものではない。 問題商法に詳しい紀藤正樹弁護士は「マルチ商法は、“原則違法”」「要は“基本的に違法だけど、特定の条件を満たした場合のみ合法に変わる”といった、厳しい規制の中で展開されているビジネスなんですよ。」と表現(wiki)
つまり、原則的には違法であること。違法でないのは、特定の条件を満たしている場合に限られるわけです。

マルチ商法の別の呼び方として「ネットワークビジネス」「紹介販売」等様々な呼称で呼ばれているようで、人間の欲望をうまく使う仕組みが、とても巧妙に工夫されていて、人間のたくましさを感じます。

違法性がないから大規模にやっているのだと思われるネットワークビジネスの有名所は、
【日本アムウェイ】 92,058(百万)
【三基商事】 86,900(百万):ミキプルーン
【ニュースキンジャパン】 37,620(百万)
【フォーデイズ】 37,152(百万)
【アシュラン】 32,300(百万)

あながち、ネットワークビジネスだから違法というわけでもなく、このように立派に(?)事業展開をしている企業もあります。

マルチ(ネットワークビジネス)も、「マルチレベル」というが如くで階層を作ることで販売数や利益を吸い上げる構造になっています。その構造を違う角度から俯瞰してみます。

三層構造
マルチ商法の三層構造

マルチレベルの三層構造です。最上は、ともかく「いいこと」「いいもの」であることが不可欠になります。それが、「いいこと」「いいもの」であるがゆえに、第二層の「我欲層」の人たちは真剣に下部組織を勧誘できるわけです。

しかし、このような構造を考える人達は、夜も寝ずに合法的「ほぼ」無限連鎖講を徹底的に考え、考え、そして考えて運営しているわけです。

しかし、間違いなく、「世のため」「人のため」は、目的ではなく手段でしかなく、第二層で販売して利益を吸い上げる構造のなかで販売を担っている人たちは「いいものだから」という自己詭弁を元に、自分の配下の充実を目論むわけです。

経済は消費することで回っているわけで、どこの会社でも営業の人は目を血眼にして売ることを考えているわけですし、成績も売上に比例するのが世の常識です。

だから、マルチ商法の何が悪いというわけではありません。しかし、扱っている商品がどれだけ良くても、マルチ商法で販売しようと企画している人びとの真っ黒な野望の上に立脚していることは、間違いのないところです。

羊
マルチを考え、動かす人々

たしかに、「広告宣伝費を売ってくれる人々に還元しているのだ」とか「豊洲に限らず政治や官僚の世界では、どれだけの巨悪が横行しているのやら」という意見もありますが、自分が「あっち」なのか「こっち」なのかを考え、一歩踏みとどまって「欲望」が自己をいかに変容させるかを考えるべきと思うのです。

「いいものを売る」は免罪符にはなりません。「いいものを売る」ことを免罪符にできると企んでいる人たちが巧妙に仕掛けているのがマルチ商法であることはほぼ間違いのないところであって、“基本的に違法だけど、特定の条件を満たした場合のみ合法に変わる”という紀藤正樹弁護士の言葉がすべてを語っていると思います。

それを知った上で、「毒を食らわば皿まで」という硬い意思があるのであれば、それなら、少しでも早く、徹底的にやるべきです。マルチ商法は少しでも上の階層にいることが有利なことになりますから。

ただし、友達、親戚、同僚、ご近所など、「断りにくい」関係は回避するべきと思います。

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