PAGE TOP

視点

印刷する

サイバー空間における個の特定

さぼ郎
銀行にお金をおろしに行くと、その銀行グループで使えるキャッシュカードで個を特定し、残金に応じたお金をおろすことが出来ます。

クレジットカードも同様で、かつてはサインを求めていましたが、いまは、暗証番号で与信を調べ、不都合がなければ製品(あるいはサービス)を受取り、お金の支払はカード会社がしてくれます。

クレジットカード

そのようなサービスにおいて「個」の特定は、銀行なりカード会社なりが厳密な情報収集と管理をしており、レスポンスを確保するために巨大なお金をかけた仕組みが構築されているわけです。

これがFinTech、それもブロックチェーンが仮想通貨のみならずに、いろいろな場面で使われるようになってくると、銀行やカード会社が巨大な投資をして構築しているシステムに対抗できる仕組みが、とても安価に構築される事となります。

ブロクチェーンというのが何かというなら、概念しか理解していませんが、要するに、暗号化されたデータと公開されたデータを時間の中で区切ってブロックデータを作り、そのブロックに与えられる鍵を総当りでマッチングして整合すると、そのブロックを確定した機関(あるいは個人)に「褒美」が出されます。

ブロックは、公開されていることと、複製のブロックデータが多数のサーバーに置かれるため、どこかの取引記録を改ざんしても、整合しないので改ざんする努力よりも、ブロックをマイニングして報酬をもらうほうが得になるのだそうです。

お礼

詳細についても説明がありますが、ちょっと難しいので深入りしてはいませんが、概念としてはそのようなことで、1つのマイニングには7000前後の取引記録が固定されるとのことですが、そのために約10分の時間が必要になるようです。

つまり、銀行決済のように瞬時の決済は難しいようです。

また、マイニングする報酬も、未来永劫に発行されるわけではなく、210,000枚ごとに報酬が半減していくのだそうです。

交換レート
交換レートのチャートにリンク ↑

スタート時点では、1ブロックマイニングすると報酬は50BTCでした。ちなみに、2016年10月18日15時5分のレートなら66,967円です。だから、このレートの報酬は3,348,350円でした。

ちなみに今日現在までの発行枚数を調べてみると、

ビットコイン

434,780のブロックが作られています。210,000ブロックごとに報酬が変わるのだそうです。これから計算するとビットコインは15,934,750枚発行されたことになります。

ビットコインの発行上限が2100万枚だそうですので、あと600万枚発行されれば新規ブロック生成の報奨はなくなり、あとは、手数料収入になるようです。

なぜ、このようなことになっているかというと、一気にビットコインが出回るとインフレになるからのようです。あとは需要と供給によって1BTCの価格が決まることになります。

BTC自体には裏付けとなる金銭的な価値は全くなく、単に需要と供給で決まるわけです。ドルもニクソンまでは金の裏付けがありましたが、金本位でなくした時点で裏付けを失っていますので、ビットコインだけの問題ではないわけです。

また、法貨との兼ね合いも、とても難しい話で詳しい話は不明ですが、ともかくビットコインという仕組みの中核を占めるブロックチェーンという考えには驚かされました。このように、突如としてイノベーションが起きます。

こうした、FinTechを前提にした動きにおいて、アイデンティティをどのように確立するかが、今後のポイントになってくると思います。

マイナンバー

FaceBookの実名性とも似て、本人確認ができるということが担保できれば、経済行動における信頼性につなげることが出来ます。この特定は、DNAとか指紋とか、なんらかの実態(個人)を特定できるデータとサイバー空間において活動する一切を裏付ける仕組みが、今後、個人を保証するものとなっていくわけです。

ちなみにビットコインでは、ウォレットと称するお財布の特定キーを取引の都度変えることを推奨しています。つまり、ウォレットによって残高を確保するためには、安全のためにウォレットの固有キーを変幻自在に変えることが安全につながるわけですが、そのキーを失念すれば、残高も消失してしまいます。

メールアドレスやウォレットやキャッシュカード、クレジットカードなど、個を特定できる仕組みはありますが、その背後にいる「ヒト」の特定、サイバー空間におけるアイデンティティの確立の仕組みが、次のイノベーションになるような気がします。

そのアイデンティティにより、SNSやブログの書き込みの信頼性や、ひいては交友関係の信頼などから与信が得られ、ネットにおける購入や決済の幅が決まるような仕組みになっていくことが予想されます。

そして、その仕組みは集中管理方式ではなく、きっとブロックチェーンによる分散管理にあるものと思います。

キーワード