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FinTechに時代がやってくる

さぼ郎
FinTechは欧米では、かなりの勢いのようです。

FinTech

ルイス・フロイスが指摘しているように「他国の国民とも、いかにすれば順応しないかを故意に研究したかと思われるばかりである」といわれる日本人ですが、FinTechに関しましても、同様に周りを見回してもさほどFinTechの「勢い」は感じられません。

まず、日本人の決済は未だに「現金」が主流です。欧米では、現金を持つことは「危険」であり、現金で払うということは、現金を受け取るお店が襲撃を受けるという危険があるのだそうです。

強盗

ちょっと日本では考えられません。

また、国土が広かったりATMのような現金支払い機が整備されていなければ送金ができません。日本では、コンビニがありさえすれば、どこでも現金が引き出せますし、いたるところに銀行のATMがあるので送金ができます。

ATM

サラリーマンであれば税金の計算などしませんし、資産運用と言っても、さほどに株やら為替やらをしているようにも見受けられません。

さらに、利用者保護という名目があって、金貸しや融資に関してがんじがらめの法規制があるので、ここの岩盤はそんなに簡単に破ることはできそうもありません。

さらにいえば、SNSなどを使ってライフログから与信を計算するのだそうですが、そんなにSNSで自己の信用が図られるほどにあけすけな利用をしているとも思えません。

とはいえ、銀行を考えてみると、高給取りの「人材」、立地条件の良い「店舗」、安全性の高い「システム」を維持するのは、今後はけっこう大変なことだと思います。

銀行

まず、人口が増えないのですから住宅ローンを始め各種のローンの需要が減少していく。地方が疲弊していけば、産業からの需要も縮小していくわけですから何か工夫をしなければ衰退してしまうことは、なんとなく見えてきた感じがします。

金融庁も、顧客を見ず、地方創生に貢献しない地方銀行のあぶり出しに本腰を入れるのが、いよいよ確実になってきたという感じがします。金融庁の資産では9年後には地銀の6割が本業で赤字になるという試算があるようです。

アクセンチュアによれば、FinTechによって、銀行の利益が3割とか4割が減少してしまうらしいのです。

いわば、「イノベーションのジレンマ」が銀行業において起きるということのようです。

つまり、「お金」を基準に考えれば、「」いで「」めて「使」う。「」めれば、「」やしたいわけで、「使」うとしても、足りなければ「」りるわけで、その間に、自動車のローンも去ることながら「保険」があり、その保険も、今の損保外車の自動車保険よりも、もっと安く便利な商品だって開発されるべきなわけです。

お金を借りるとしても、銀行に行って決算書だしてたくさんの書類を作って、審査受けて、やっと借りられたとしても手間と時間がかかってしまいます。

FinTechを使えば、いろいろな方法があるとは思いますが、もっと簡便でずっとスピーディな解決法がいくつも提示されるようになります。ただし、日本においてはそんなに簡単にファンドや融資は受けられませんが、いずれそうなっていくことは必至のような気もします。

なぜなら、「イノベーション」にジレンマが起きているという認識があるかないかだけの事のような気がします。

それが全てではないのですが、地銀にとってFinTechはかなりなチャンスのような気がします。なぜなら、FinTechは、ほぼほぼ「スマホ」なわけです。スマホなら対象は全国になるわけですし、いまならメディアの扱いが大きいと思われるので、まさにFinTechの波に可能な限り乗るべきと思います。

ポーランドにmBankという銀行が有るようなのですが、ここは激烈にFinTechへ対応したようです。それは伝統的金融機関との決別ということです。

といっても、伝統的金融機関であるBRE銀行が開業したデジタルバンクであるそうです。BRE銀行とは別のブランドで立ち上げていることがポイントになります。

mBank
mBankにリンク ↑

mBankの目指したものは、今後の産業構造の変化においても役に立つと思います。

ターゲットを絞る
銀行なのにターゲットを絞っています。25~30歳位のテクノロジーに馴染みのある高学歴なデジタルネイティブ
金融業ではなく、アップルやグーグルなどの先進企業を徹底的にベンチマークしたこと

組織と人材
ビジネスとIT、顧客体験デザインの専門家、専門領域の専門家とITの専門家でチームを作って、意見を交わしながら業務を進めていること。
伝統的に黒塗りの車で銀行にやってくるような、先進テクノロジーから離れているにも関わらず強大な決定権を持つような組織を止めること。
ともかくスピードが必要ということです。

高速実現
日本の金融機関の特徴は、ともかく「遅い」ということに尽きます。mBankは、自分たちに足りないところは、どんどん協業してmBankとしての価値創造に最大の力点を置いています。
日本の金融業ですと、まず、FinTech部門を立ち上げて若手に研究をさせたり、ベンチャー企業に投資したり、コンサルタントにレポート描かせたりしている間に、遅れを取るだけでなく、目立つことが出来ないので効果が薄れてしまいます。

すしざんまい」が初競りでクロマグロを1億とかで競り落とすのも、話題性であり、メディア暴露を計算しているわけです。

地銀に限らず、業態として衰退する産業になってしまうことは、これからも大いにあるわけですが、どんな時代にもやり方で活路をみつけることは、きっとできるのだと思うのですが、そのためには「取り組む」ことと、その取り組みを「目立たせること」が重要ですね。

銀行、損保は、受難とは言え資産が潤沢にあるのだから、お金に物を言わせて乗り切ることはきっと可能なのでしょう。資産のない業態においてはアイデアで切り抜けるしかありません。

資産もなくアイデアもなければ、「老兵は消え去るのみ」ですかね。

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