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ネットに見るいくつかの記事

さぼ郎
谷口ジローさんと関川夏央さんの「『坊っちゃん』の時代」というマンガを予約したのが図書館に届いたというメールを貰ったので図書館に行ったら、日本経済新聞出版社から「フィンテック」という新書が新刊コーナーに置かれていたので、こちらも借りてきました。

坊っちゃんの時代

『坊っちゃん』の時代」というのは、夏目漱石が主人公のマンガです。でも、とっっても文学なマンガなのです。東京大学では外人のお雇い教師をやめさせて日本人に入れ替えようとしていました。

それがラフカディオ・ハーンであり、入れ替え教員が夏目漱石だったのだそうです。ハーンは「日本 だんだん 悪い なりましょう。日本人 これから多く 悩みましょう」と寂しい顔してよく言っていたというコマがあります。

ラフカディオ・ハーン
wiki「小泉八雲」にリンク ↑

そして、アジア近隣に迷惑をかけ、我が同胞を奈落の底に落とし、挙句に原爆を落とされて完膚なきまで叩かれて、「目覚めよ」と新しい憲法とともに今に至っています。

著者は、「薄暮色のあいまいな自由の中で、社会は老い、洒脱さ軽快さとは裏腹にひたひたとおしよせる没落の時期を我知らず迎えているということか」というような長い文章を挿入しています。

夏目漱石の「坊っちゃん」ほど悲しい物語はないと関川夏央さんはいいます。赤シャツは伊集院影昭が代表する「薩摩」で、桂太郎が代表する「長州」が野だいこになるという解釈のようで、結局、坊っちゃんと山嵐は負け、日本は嫌も応もなく近代を迎えるわけです。

そんな中で「」という女性が登場するのですが、彼女は反近代の象徴で、坊っちゃんは、清という反近代の精神によりどころを求めて帰っていくという解釈になっています。

清が「死ぬ前日おれを呼んで坊っちゃん後生だから清が死んだら、坊っちゃんのお寺へ埋めて下さい。お墓のなかで坊っちゃんの来るのを楽しみに待っておりますと云った。」ということで小説「坊っちゃん」は終わります。

つまり、お墓に先に入っているのは薩長に倒されて瓦解してしまった江戸・東京の風情であって、時代に取り残されてしまった反近代の心意気の人々も、追って消失していくということのようです。

ちなみに、「野だいこ」として代表される長州人が、現下の総理大臣ですね。

これは余談ですが、漱石の兄・大助の嫁に樋口一葉をという話があったと、後年、漱石の妻・鏡子が書いているそうですが、一葉の父が漱石の父に何度も借金を申し込んできたので破談になったそうです。

話はあっちこっちに飛びますが、今朝は、ネットでニュースを見ていたら「日本は治安が良いのでFinTechが盛り上がらない」というタイトルの記事を見つけて読んでみました。

ようは、日本は現金主義であるので、FinTechを必要としないで済むという内容のようでした。イギリスでもイタリアでもスリや強盗が「もの凄く」多いのだそうです。

すり

違う本では、銀行や郵便居の支店窓口(コンビニでもおろせる)が、こんな充実している国も少ないようです。アフリカなどでは、送金する手段がないようで、いまは、メールで送金すると、代理をしている窓口で、そのメールの正当性をチェックして窓口が換金して建て替えるようなネットワークで払い戻しを受けるような仕組みが発達しているようです。

この場合は、リアルなお金を銀行口座に持つことが前提になるので仮想通貨とは考え方が違います。イギリスでも交通機関はプリペイドカードかデビッドカードしか受け付けないようです。

外国と比較するほどの知識はないのですが、分刻み、山手線では秒刻みで電車が走っている国も少ないのだろうと思います。きのうは、たまたま武蔵小杉という駅のホームにいましたが、横須賀線の快速が来るまでに上りの新幹線が2本、豪速で通過していきました。

日本にいると、それが当たりまえになってしまって感謝の気持ちも薄れてきます。

ワタシ的には「ビッグデータ」から取り出す価値は、世間で言うほどのものでもないと思っています。何かの宣伝をクリックすると、どの画面でもこの画面でも宣伝が出ますが、検索して探して評価して買うわけで、すでに買った人に対して「あれ買え、これ買え」というのが「ビッグデータ」解析なら、コンピュータ資源の無駄遣いであり、新鋭技術などではなく、陳腐でしかありません。

FinTech」も、金融、主として銀行や生保が利用者を守るという名目で独占的に業務を囲い込んできた側面もあって、あれが当然と思っているわけですが、じつはビットコインのブロックチェーンを使えばメインフレームを使わなくても送金に使えることが証明されたわけです。

日本の金融資産の51.8%は預金だそうです。アメリカでは13.7%。その代わりアメリカの株式投資は34.2%なのに対して日本では9.7%。

決済に関しては、日本は現金が51.9%なのに対してアメリカでは16.7%だそうです。

デンマークでは国民の3分の1がモバイルペイでレストランやガソリンスタンでは、現金の受け取りを断る事ができるような法案が検討されているようです。日本では法貨の受け取りを断ることはできません。

スウェーデンでは小売店の80%の決済が電子決済だそうです。手数料はどうなっているのでしょうか?

つまり、日本にはあらゆる角度から考えても「FinTech」の必然はありません。

狩猟は体力、農耕は頭脳、ではAIの時代は何で差別化されるか」という記事もありました。長い文章なのですが、何が主眼で書いているのかが今ひとつ散漫な感じのする記事です(ヒトのことはいえませんが)。

百姓

この記事の言わんとすることは、人間の生活手段が狩猟から農耕に移ってくるわけです。狩猟は体力が必要ですが、農耕になると、気候や栽培法などの工夫が必要になるわけで、そのおかげで暦が考えられたりしたわけですが、では、AIが進化するにあたって人間にとって何が起きるのかという視点の記事です。

記憶や計算はすでにコンピュータに負けています。AIになれば、様々な思考や判断すら人間が負けることになります。

いまは、頭脳や度胸が富を作りますし、富を持つ男が美女を獲得できます。また、その富を世襲させることも出来ますが、AIがヒトの頭脳に変わる世界ができたら、またまた腕力の時代が来るのでしょうか。

美女

富が成功の指標である今の時代は、ある意味、成功の尺度は簡単です。六本木とか麻布にマンション持ってフェラーリでにでも乗れば、「成功者」が一丁上がりです。

しかし、AIが富を創りだす時代がくれば、人間は何を創ることで成功の指標にするんでしょうか。神代の昔から差別要素として連綿と今につながっているものは「体力」と「美貌」は間違いのないところです

人工頭脳が人間の知力を超える社会において、次なる差別化の要素は「人徳」あたりじゃないでしょうか。少しは健全な社会になりそうです。


余談
そもそもが余談なのに、おまけにも「余談」があるのもいい加減なことで恐縮です。

マツコ
東京経済の「マツコは、なぜここまで人の心をつかむのか」にリンク ↑

たまたま、マツコ・デラックスについてwikiを読んでいたら、こんなに有名になる前に2年間引きこもっていたそうで、そのときに高校の同級生に連絡をとって「幸せランキング」を作ったら、一番下にいたのがマツコだった なんて話がありました。

いまは、真逆なのではないでしょうか。成功が幸せならば。

この「」は、その「」があってのことだと思うと、その才能を発見し世に出した「中村うさぎ」という人の発掘力は凄いものだと思います。

これがお笑いだったり、歌手やユニットと称するションベン臭い連中の事務所ありきのヘボ芸能人が跋扈するジャンルではなかった故に、マツコのような才能が開花できているとも言えるわけです。

才能は、やはり健全な競争の中からしか生まれないと思います。

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