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二者択一、三者択一という「選択」

マクドナルドのキャンペーンに学ぶ

さぼ郎
■あなたはどっち派?1971&1955
 食べ比べツイートキャンペーン

マクドナルド
キャンペーンのページにリンク ↑

現在マクドナルドで実施されているキャンペーンが有るのだそうです。それをマーケッターの松本剛徹さんのメルマガで、これを題材にして色々教えてもらいました。

つまり、マーケッターは、こういうキャンペーンをみて「うまい!」と感じるのだそうです。

というのは、イギリスがEUを離脱することにかこつけていること。アメリカ発と日本発の両方を比べさせることで2個買わせていること。その結果をツィートさせていることでフォロワーを通じて、口コミで広めていること などのプロモーションが実にうまいとべた褒めです。

ちなみにいつの時点なのかは不明ですが、1971年派が58%でリードしています。

しかし、ブレグジットは両方を選択して比べてみるということが出来ない点で「選択可能」ではありませんでした。その選択がEU離脱でした。

似た二者択一といえば、アメリカの大統領選。あれよあれよというまにトランプさんが共和党の代表になってしまいました。

クリントンさんかトランプさんかは、これもハンバーガーと違って、双方を試してから選ぶことは出来ず「選択不能」ですが、いずれ決着が尽きます。

クリントン&トランプ
ウォール・ストリート・ジャーナルの2016年3月2日の記事にリンク ↑

イギリスとアメリカのケースで似ていることは、「ナショナリズム」と「現状破壊」が加味されているという点ではないでしょうか。現状を最低と思っている人々が多数を占めるようになれば、どんな結末になっても「最低」以下はないわけです。

そして、三者択一なのが都知事選。

高齢(76歳)で、しかも「病み上がり」と揶揄され政策無しで立候補した鳥越さんと、元は小沢さんの子分として岩手県知事になり小沢さんのパワーが落ちてきたら自民党に鞍替えし総務大臣中に豪邸を建て東京電力の社外顧問をやり東京一極集中を地方に分散させることが持論の増田さんと、安倍さんの覚えがめでたくなく冷や飯を食わされ業を煮やして自民党に背(ケツ)を向けて自民党の東京都連と戦う姿勢を争点にしようとする小池さん。

三者択一
BLOGOSの2016年07月14日の記事にリンク ↑

ハンバーグだとしても3つ同時に食べることは出来ません。食い物なら好きかで選べますし、イギリスやアメリカのように「最低」以下はないという自暴自棄でもない都民にとって、都知事は、誰が好きかよりも誰を選ぶのが得かだと思います。

当オリンピック予算も初3千億円くらいの予算規模だったはずですが、いつのまにか2兆円に迫ろうとしているようです。ここを2割カットできたら4千億円です。そのためなら、都議会を解散して選挙しても、たかが50億です。

お祭り

冒頭のハンバーガーに見立てて3人のポジションニングを、マーケティングの観点から眺めてみようと思います。大衆が相手である以上、大衆戦略は不可欠です。

選ぶ方とすれば都知事選は、どっちが得かという選択でしかありません。都民が得をする選択をするのか、自民党系の都議達やそれにぶら下がる利権亡者が得をするのか。

現状では浮動票が4割だそうです。

選択」という文字を目にすると想い出すのがウィリアム・スタイロンの「ソフィーの選択」です。

ナチスに、ソフィーの男の子か女の子かを選択しろと迫られたソフィーはナチスに男の子を渡します。

それには、男の子ならナチスの子として生き延びられるかもしれないという母親の計算があったのですが、しかし、ソフィーと娘は戦後も生き延びることが出来たけれど、男の子を「選択」して差し出したことがソフィーを蝕んでいく。

そんな小説だったように思います。

選挙の1票なんて、投票する側からすればなにかを「選択」したという思いはあるけれど、結果からすれば自分の選択が足しになっているという実感はおよそありません。

ということは、民主主義とは結果に責任を持たないでいい選択システムでもあり、ソフィーが行った「選択」とは根本的に異なりますね。ま、だから心を蝕まれることもなくていいのかもしれませんけど。

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