PAGE TOP

取り組み

印刷する

「ドリームホーム」といえば「夢の我が家」

さぼ郎
またまた、TSUTAYAでDVDを借りてきました。「ドリームホーム」という映画で、中身は知らないけれどゴールデングローブ賞にノミネートされたとかいうので、面白いかと思って借りてきました。

ドリームホーム
「ドリームホーム」にリンク ↑

日本とアメリカでは住宅のローンのスタイルが随分違うようです。映画を見ていると住宅ローンでつまずくと銀行が裁判所に訴えます。概ね、ローンの債務を抱えている側が負けるのに決まっていて、そうなると刻限を切られて退去しなければなりません。

退去する条件として、家を綺麗にして鍵を渡して明け渡すなら3,500ドルの引っ越し手数料を銀行がくれます。拒否すると強制退去になります。

で、その退去の日の立ち退き執行に、銀行ローンの残債を買い取った不動産屋と保安官が強制退去に出向きます。

刻限を過ぎているから不法侵入になるので、おとなしく立ち退くか、さもなければ刑務所に行くかを迫られます。

しかし、日本と違ってローンはそこで終わりになります。だからやり直すとしても、零からになりますが、マイナスにはなりません。

不動産屋は、ローンの残額を買い取ればいいのですから、格安で物件を手に入れることができるので、転売すれば確実に儲かります。

映画の中で、不動産屋が言います。

負け犬

アメリカに渡ってきて成功したものが築いた国だ。勝者の勝者による勝者のための国だ。

とまぁ、こういう筋です。立ち退きの執行に行くと、ことごとく「ひとでなし」というようなことを言われますが、不動産屋の社長に言わせれば「借金をして返さないのは泥棒じゃないのか」ということで、銀行とマヌケな政府から金を巻き上げてやるのだといいます。

「ノアの方舟には1%しか乗れない。残りの99%は溺れて死ぬだけだ。おれは溺れない。」

スティグリッツ
スティグリッツにリンク ↑

ノーベル賞を受賞した経済学者であるスティグリッツは「世界の富の4分の1を1%の富裕層が所有している」といい、その傾向はますます高まっています。

その1%に入りたいとは思いませんが、かと言って溺れて死にたいとも思いません。違う言い方をするなら、立ち退きを宣告されたくはないし、かと言って、立ち退きを宣告する側にもなりたくはないです。

職業に貴賎はあるのでしょうか。それが違法な職業なら別ですが、この映画の不動産のような仕事であるなら、どうでしょうか?

借りたお金を返さずに銀行所有になった家に住んでいれば、たしかに不法占拠だし、借りたお金を返さないのであれば泥棒か詐欺であって、弱者の側のほうが悪いに決まっています。

しかし、映画では、母親と息子は、一生懸命、不動産屋の手先になって借りたお金を返そうとする主人公を非難罵倒して離反していきます。それも分かります。

アメリカのクレジットローンの債務残高が異様に膨れ上がっているというのも気になるニュースですが、日本でも如実に増加しています。なんといっても国家が千兆円も着金をしていて一向に返そうとしていないのも不思議です。

借りた金には金利がつくので、どこかで誰かが必ず国を食い物にしているのでしょう。それがスティグリッツの言う「1%」です。

GDP

アメリカのGDPの推移です。1998年から2000年までを見てみると、165%の成長です。真ん中の茶色が「金融・保健・不動産業」です。


【警告】気の弱い人は見ないで下さい。

にほんのGDP

アメリカと産業分類が異なるので同一に比較することは難しいですが、1995年から2010年での成長は16年でわずか5%です。本当かしら?

アメリカは1998年からで65%も成長しているのに、、、。

一応データは総務省からもらってきています。

一番成長しているのが情報通信産業ですが、だからといって、携帯とかスマホなわけで、「アベノミクス」はどうなったのと聞きたいです。




産業別に伸び率を見てみると、

伸び率

全体の成長に対して「鉱業」「教育・医療」「専門職」。衰退したのが「小売業」「建設業」「製造業」です。鉱業の伸び率が凄いと言っても金額はさほどのものではありません。

金額

ちなみに、金額で並べてみると「金融・不動産」が圧倒的であることが見えます。とはいえ、2位の専門職・業務サービス業もとても大きな位置を占めています。アメリカもかなりやばい産業構造になっていますね。

金融・不動産を見てみると、

不動産金融

青い帯が「不動業」ですが、成長率とさほど変わらない成長率を推移しています。が、アメリカのGDPの15%を占める巨大な産業産業ではあります。

2009年のデータなのでちょっと古いですが、不動産業は製造業総額よりも2割も大きな産業になっています。

ローン

日本でローン破綻を起こすと、ローン残債を持ったまま流浪しなければなりませんが、アメリカではローン残債は不動産屋が買い上げてリフォームして、又売るわけです。

モーニングサテライトなどを見ていると、しょっちゅう、中古住宅の売れ行きに関する情報を流しています。人口が増える社会においては、新築もさることながら中古物件の需要も大きな経済指標になります。

翻って日本では、新築マンション、新築住宅が売れれば、どこかに廃屋が出来るという構図になっていますので、アベノミクスが成功すると思うほうがおかしいのは自明のことです。



パントーン

この色は「パントーン 448C」という色で「この世で最も醜い色」なのだそうです。

で、オーストラリア、イギリスやアイルランド、フランスなどで、タバコのパッケージには同様の「醜い色」が使用されている模様だそうです。

金融・保健・不動産業」のグラフの色に似ていると思うのはワタシだけでしょうか?

キーワード