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科学

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脳と睡眠

さぼ郎
睡眠の必要性の一部が少しずつ分かってきているようです。免疫系の働き、ホルモンバランス、精神の健康、学習と記憶、脳内の有害物質の排除など、様々な生物学的プロセスの最適化を担っているようです。

1989年に睡眠を完全に奪われたラットが1ヶ月以内に死ぬことが発見されたそうです。

1986年に難治性の不眠症の男性が死亡したのだそうです。その脳を調べた所、視床の2つの領域の神経細胞が大量に失われていたそうです。

視床

嗅覚を除き、視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を大脳新皮質へ中継する重要な役割を担う。
視床
wiki「視床」にリンク ↑

wikiの説明は、ちょっと読む気がしないほど難しいことが書いてありますが、「視床におけるペースメーカーが皮質リズムを形成し、視床の反回性抑制ニューロンがリズムの周波数を作っている
」というような説明にも有るように、脳のリズムを作っているようです。

ノンレム睡眠

死亡した男性の視床で、感情的な記憶の領域とノンレム睡眠において発生する紡錘波といわれる波形を発生させる領域の損傷が大きかったようです。

ただし断眠と死因の関係は解明されていないようです。

けさ(2016.1.24)のTBSの健康番組でもやっていましたが、睡眠と免疫に密接な関係があるようです。

ワクチンを打ってから睡眠時間ごとの抗体を調べると、抗体濃度に大きな違いが現れるようです。

また、睡眠時間が短いとインスリンの効きが悪くなるとか、楽しい記憶よりも不幸な記憶を多く定着させるようでも有るとのこと。「鬱」との相関も有るようです。

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」

レム睡眠とは「急速眼球運動」を伴う睡眠のことで、伴わない睡眠を「ノンレム睡眠」というようで、ノンレム睡眠には段階が1から4まであり、段階4が一番深い眠りになります。

レム睡眠中は、身体は骨格筋が弛緩して休息状態になのに、脳が活動して覚醒状態にあるようで、脳にとって覚醒しているときにおこった出来事を分類し、「海馬」という記憶を司る場所に整理しているようです。

wikiによると、
ヒトでは新生児期に多く睡眠時間のおよそ半分を占めるが、加齢に従って徐々に減少し、小児期で 20%、大人ではの睡眠時間の約 15% になる
とのことで、新生児はどういう記憶を整理しているのでしょうか。

睡眠と記憶にも密接な関係があって、それがレム睡眠とノンレム睡眠とで異なる記憶の整理をしているようです。

海馬

海馬
wiki「海馬」にリンク ↑

脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官。
アルツハイマー病における最初の病変部位としても知られている。
心理的ストレスを長期間受け続けると海馬の神経細胞が破壊され、海馬が萎縮する。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)・うつ病の患者にはその萎縮が確認される。 
このような機能を司っている部位と睡眠が密接な関係を持って、記憶の整理を行っているようです。

まだまだわからないことのほうが圧倒的に多いようですが、睡眠中に脳の細胞間のスペースが増加し脳脊髄液が流れやすくなる事も知られているとのことです。

脳脊髄液

脳ミソとくも膜下などの間に充填されている無色透明の液体。脳の形を保ったり、水分含有量を保持しているとのこと。また、脳に張り巡らされている毛細血管からも吸収されるという報告も有るようです。

脳にはリンパ管がないのだそうですが、鼻のあたりのリンパ管を通じて移動しているという報告もあり、詳細はまだまだ、すっきり分かっているわけではないようです。

少なくても多くても、様々な障害を起こすようです。睡眠中に脳脊髄液の流れが良くなるということは、掃除をしているのでしょうか。

睡眠

なんにせよ、良質な睡眠をとることが、ストレスに対する抵抗力や、免疫の増強に大きな役割があるようですので、誰憚ること無く、どんどん睡眠したほうがいいようです。

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