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をちこち

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天王洲アイルに行ってきました

さぼ郎
天王洲アイルに行ってきました。

洗面台

これ、男子便所の手洗いです。蛇口やパイプがとてもおしゃれです。しかも、忍者の隠し扉のようにカタログの棚の後ろにトイレがあります。

今時、公園の公衆便所ですら手を出せば勝手に水が出ますが、かえって、このようなアナログな蛇口やむき出しのパイプがおしゃれだと感じる気持ちは、とても不思議です。

ショールームの床も、ピアノで使ういくつかの樹種を使って工夫を凝らしていますし、要所にピアノ線(1万2千本)が張られていて(掃除が大変らしい)、ま、とてもゴージャス&ハイセンス&ハイクォリティです。

寺田倉庫

そのショールームがあるビルの壁画です。

寺田倉庫

これが建物のエントランス。ボーイのような人が車で来た人の案内をしてくれます。

スタインウェイ
スタインウェイジャパンにリンク ↑

実は、「スタインウェイ」のショールームに行ってきました。もちろん、買うためではありません。

先ほどのトイレも見ただけで、恐れ多いので使ったわけではありません。

パテント

このパテントは、1893年のものですが、ショールームの壁面には一面にこの鋳物が貼られています。それだけピアノにはパテントがたくさんあって、その殆どがスタインウェイによるとのことです。

先駆者であると同時に王者でも有るわけです。

スタインウェイジャパンだけの限定モデル。

限定モデル

ブラジリアンローズウッドでできている特製モデル。右に見えている「」はスタインウェイジャパンの後藤社長。

こんなに白いブラジリアンローズ・ウッドは、あまり見たことがありませんでしたが、ローズウッドの種類では「貴種」で、現在は若干増えているようですが絶滅危惧種で輸出には制限があるような樹種をふんだんに使っています。


プレート

ONE OF ONE」と書かれています。つまりは世界にたった1台の限定モデルです。

Dモデル

Dモデルが、何気なく並んでいます。Dモデルというのは、コンサートホールに使われる機種(推定税抜き2千万円)。ちなみに世界のコンサートホールの殆どで使われているモデルです。

宝くじにでも当たれば車や時計は最高モデルを買えますし、買っても使えますが、ピアノは弾けなければ買っても場所を専有するだけです。

キャスター

手ブレでボケてしまいましたが、キャスターでさえ、神々しいです。

何をしに「スタインウェイ」に行ってきたかというと、春になったら、銀座山荘の主催でスタインウェイジャパンの後藤社長に講師になってもらって、「スタインウェイジャパン」のショールームで「スタインウェイ」の勉強会を開催する予定で、その下打ち合わせに同行してきました。

スタインウェイという会社の勉強をしても、大方の人にとってはしかたがないのですが、スタインウェイから見えてくるピアノ、それも、コンサートに供するプロのピアニストが弾くピアノの「真髄」から見えてくる世界は、きっと様々な物づくりの原点にも繋がることと思われます。

プロかプロ級の人しか使わないという特殊性(スペシャル&ニッチ)、世界中のコンサートホールの9割以上で使われているという特殊性スペシャル&寡占の原点を探ることから得られるのもはビジネスという観点から考えても得られるものは少なく無いでしょう。

勉強会の時に日本との関わりで触れられると思いますが、日本に最初に入ったスタインウェイは1871年(明治4)ハーパー夫人という女性が持ってきた1865年製のグランドピアノだそうです。

日本に来るのにアメリカからグランドピアノ持参で来るというのが凄いです。

そのピアノが中古で売られていたのを昭和7年に茨城県常総市の水海道小学校の落成記念に1,200円で買ったそうです。講堂そのものは9,900円だったそうですから、思い切ったものです。

グランドピアノが2千万円とすると講堂が1億6千5百万円という感じです。日本最古のグランドピアノとして茨城県のどっかに展示されているようです。

スタインウェイのピアノを、プロダクトとして見ても、「物づくり」が日本だけの専売ではないことが良~く分かります。

ロゴ

物作りというと「効率」「利益」「品質」などが声高に叫ばれますが、そうした価値観とは隔絶した世界で、「究極」を追求する世界観もあります。

えてして、「物作りの究極」とは生産者が自認する究極であることが多いのですが、スタインウェイの凄さは、プロのピアニストという究極の弾き手を相手に、至上の音と彼らが求める機能性(主としてピアノタッチ)を提供し続け、世界中のコンサートホールのほとんどと、プロのピアニストのほとんどが愛用しているという客観的事実です。

至上の製品を、至上の世界に販売するという、とても特殊な製造&販売方法であることを改めて考えることができました。

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