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【岡山通信】 老人会の行事  円通寺散策〈その3〉

みよ
円通寺

今回の目的地である「円通寺」は曹洞宗のお寺です。約1200年前行基によって開創されたと伝えられています。

中世の戦乱で荒廃していましたが1698年(元禄11)に再建されました。

当時このお寺は檀家を持たず僧の修行寺でした。代々高僧が居ましたが、10世国仙禅師の代の時に良寛さんが修業し悟りを開いたと言われています。

良寛さんゆかりのお寺と聞いて急に身近に感じられました。良寛さんは1758年(宝暦8)12月に生まれ、家は越後出雲崎の名主で神社の神官も兼ねていたそうです。

1779年(安永8年)22歳でここ円通寺に入山し、38歳の頃まで修行しました。その後全国を行脚して1779年(寛政8)頃には故郷に帰ったそうです。

 良寛さんの話は私が小さい頃はよく絵本などで目にしたものです。
その中でも次の2つは誰でもが聞いた事のある話ではないでしょうか。

その1

ある日子ども達と隠れんぼをしていた良寛さんは上手に畑の中に隠れました。
子ども達は良寛さんを見つけられず夕方になったので家に帰ってしまいます。
朝早く畑に出たお百姓さんが畑の陰に居る良寛さんを見つけ声を掛けます。
すると良寛さんは『しーっ!子供たちに見つかってしまう』と言いました。

その2

良寛さの住む粗末な庵に、ある日泥棒が入りました。
良寛さんは横になっていましたが眠ってはいませんでした。
泥棒は良寛さんが寝ている布団を盗もうとしていたのです。
せんべい布団のほか何も盗るものがない泥棒を良寛さんは哀れみ引っ張りやすいようにとそっと寝返りを打ちました。

良寛さんは晩年弟子になりたいと1827年に訪ねてきた貞心尼と出会います。貞心尼は良寛の歌と書を知り、人柄に感銘を受けていました。

良寛70才、貞心尼30才の時です。良寛と貞心尼は、お互いを敬愛し交際しました。

村人は、二人の仲を噂し心配しますが、二人は一向に意に介さず死ぬまでの数年間、度々会って花鳥風月を愛で、仏を語り、歌を詠み過ごしました。

そして良寛は1831年(天保2)貞心に看取られながら74歳の生涯を閉じました。

和歌・漢詩・俳句・書簡・一行書・横三字など約3000もの言葉を残したと言われていますがその中の良寛さん辞世の句(諸説あります)です。

形見とて/何か残さむ/春は花
山ほととぎす/秋はもみじ葉

散る桜/残る桜も/散る桜

うらを見せ/おもてを見せて/散るもみじ

つづく



«目次»
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