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あれこれ

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(十)今後の治療について

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昨年12月初~4月中までの治療は、佐野裕二の肝臓はかなり弱った状態にまで進行していたために、生存や本格的癌治療を行う事前準備として肝動脈塞栓術を実施してきた。

そのため健康状態も比較的良く、肝臓に更に体力を付けるため、抗癌剤を直接動脈に注入し閉塞する治療である肝動脈塞栓術が、今後も暫く続くと裕二は勝手に思い込んでいた。

谷山医師から新たな治療方法の説明を受けたが、塞栓術から肝動脈内注入化学療法に治療方法が変わる理由が、塞栓術に効果がなかったのか、肝臓に体力が付いたので直接肝臓癌の治療が始まったのかは、医師からの説明やインターネットの情報では十分理解することができなかった。

そのため、多くの情報をインターネットに求め自分なりに肝臓癌の状態を知ろうとしたが、主治医の方針は分からなかった。

ただし、動脈血管の内側まで癌が進んでおり、塞栓術が血管の癌には効果がないそうであり、裕二が思っているほど楽観的な状況ではなさそうでる。

何れの理由か定かではないが、肝臓癌治療を始めるために、4月21(火)から4週間入院することになった。

谷山医師の説明は次のような内容であった。

「今後の肝臓癌治療の効果順序として、

①5FU-IFN(インターフェロンを併用した肝動脈内注入)
②5FU-CDDP(化学療法カテーテル最先端治療)
③放射線治療
④ネクサバール(投薬)

となります。


①のインターフェロンを併用した肝動脈内注入化学療法(カテーテル最先端治療)は、日本で東大附属病院、阪大附属病院など先端医療数病院にしか保険適用されない治療法(奥の手)ですが、当病院も適用されています。

これまでの実績文献では概ね、消失10%、縮小30%、変化なし(進行停止)30%、拡大(効目なし)30%の効果が報告されている。

2ヶ月程(3、4回)の抗癌剤投与で、消失、縮小の効果がなければ②を試み、④は延命治療に専念することになります」

と、次第に裕二の寿命は限定的になるとのことであった。

奥の手との説明は、病状が深刻であり、大きく改善する治療方法を優先するとの意にもとれ、裕二の気持ちを幾らか不安にする内容であった。

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