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あれこれ

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お盆

さぼ郎
7月15日といえば「お盆」です。一応「祖先崇拝」ということになるようです。仏教行事のようでもありますが、必ずしも仏教のみの行事でもないようです。

一つには古神道の行事と檀家制度が習合した部分も少なからずあるようですが、仏教には「盂蘭盆会」というのもあって、これが旧暦7月15日だったようです。

お盆

こちらは古くて、推古天皇の時代からのようです。沖縄・奄美地方では、旧暦7月15日(新暦では8月28日)。関東では新暦の7月15日。残りの全国では新暦の8月15日を「お盆」としていますが、本来ならば旧暦7月15日が「お盆」のはずです。

世界には「ご先祖」を社会的・精神的に神聖視しないエリアもあるようですが、「お盆」をする人々にとっては、ご先祖がいればこそだと感謝もするわけです。

先祖

では、そのご先祖を考えてみましょう。一世代を30年とすると10世代で300年になります。1715年というと、家宣・家綱の時代になります。その頃のご先祖は2の10乗ですから、1,024人。

20世代だと1415年ころで足利義満のころになります。その頃のご先祖は約105万人。30世代だと1115年で鳥羽天皇のころになり平安時代ですが、ご先祖は10の30乗で、10億人を突破してしまいます。

現実には、8世紀には450~650万人。1000万人を越えたのは中世後期、早くとも15世紀以降と考えられているそうですから、つまりは、かなりの数の共通の祖先をもっていることとなります。

縄文人と弥生人とで、形質に違いがあることは歴然としています。その二つの時代人が混淆した形質を現代に伝えているようで、その意味ではご先祖の形態や性質・能力などもDNA的には、現代に伝えられていることは結果として確かなことではありますが、生物はDNAという設計図だけをもとにして作られているわけでもないようで、環境適応などからエピジェネティクスとして変異していくことも多分にあるわけです。

兄弟でも運動能力や学習能力に大きな違いがあります。このようなシャッフルを見る限り、ヒトはヒトであるという意味においてはご先祖様々ですが、兄弟においてかくも違いがあるという意味においては、どこまで血の尊崇が有効なのかは不明です。

江戸時代が終焉を迎えた大きな原因は「経済」が破たんしたことになったわけで、幕府の統制経済は終局においては商人からの借金に依存していたわけです。

そろばん

しかし、そうなった原因は、血統という「血の尊崇」を尊び過ぎたことにも原因があるように思います。歴史から学ぶものは殆ど無いというのが持論ですが、家柄とか血筋などを、能力の上に置くと、結局は破綻することになるのは確かなようです。

勝海舟が咸臨丸の航海を終えてお城に上がった時、偉い人からアメリカのことを尋ねられて「向こうでは、上席の人はそれなりに賢い人がなっている点が日本とは違うように見受けられた」と答えて、じゅうしょくのひとびとを怒らせた というエピソードがあります。

真偽は不明ですが、いかにも勝海舟のマインドが表れている話だと思っています。どんなに有能でも、めったなことでは出世ができない閉塞した社会にみらいはありません。

逆から見れば、家柄が世襲され、適格性を疑うような人々が重職を占めるようになれば官僚が政治の無能を見逃すはずがありません。

現在の政治を見ると、二世議員や三世議員が跋扈(ばっこ)しており、「血の尊崇」をこの世の春として謳歌しています。そして経済は、大型物件ならなんでも入れ食いで実現させようとしています。大きなお金が動けば、見た目の景気を装うこともできるし、当然、政治的還流も大きいわけです。

親子亀
親ガメがこけない限り子亀に春が来続けるの図

千兆の借金ができた背景は保守政党の金権体質と国民のタカリ根性だったわけですが、とどのつまり、それを当たり前にしてきた背景の一つに二世三世議員たちの選挙地盤を盤石にするという「血の尊崇」があったわけです。

野党が弱体化しているいまこそ、できることはなんでもやってしまおうという奢りは築地市場移転とか国立競技場建て替え、そして安全保障関連法案制定の扱いを見れば、歴然としています。

国会議事堂

子供も増えないこの社会で、借金だけが積み上がっていく姿はギリシャと何ら変わりはなく、残された手段はインフレしかないのかもしれません。

何を言っても無駄、何を考えても無駄 という政治は、選出した国民のせいになっていますが、実は国民のせいなんかではなく、ひとえに政治家の資質の問題だと思います。

地震
日経新聞の記事にリンク ↑

30年以内の震度6以上の地震がかなりの確率で来るとされている東京に、新国立競技場を2500億円で作ることは、「日本人が愚かであったこと」を世界と未来に示す「愚行のシンボル」になることだけは間違いのないことで、「お・も・て・な・し」のシンボルなどには決してならないことは確実です。

直近競技場工費
東洋経済の記事にリンク ↑

かくして戦艦大和と武蔵は建造され、海の藻屑と化した。

大和

大艦巨砲主義は政権政党の打ち出の小槌。

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