PAGE TOP

科学

印刷する

老化/不老研究の最先端

加齢生物学 <老化の基礎10>

ken
老化研究

不思議なことに、歳を取れば老化することは、子どもでも知っています。しかし、なぜ、どのように老化するのかは細胞レベルでは諸説が有りますが、確定的なところまでは到達していません。

老人
長寿遺伝子の記事にリンク ↑

細胞が分裂する回数に限界がある という説もありますが、心筋や神経細胞のように非分裂細胞でも限界があります。むしろ、非分裂細胞の機能停止による寿命のほうが、死に直結している感があります。

また、分裂細胞においては、無限に分裂増殖することで癌になります。癌細胞においては「老化」しないことは、すなわち抑制が効かないことと同じことになります。

つまり、生体を正常に保つためには「老化」は不可避といえるわけです。細胞の主要な働きとしてエネルギー源を取り込み、ミトコンドリアを通じてエネルギーとすることや、生体を維持するために必要なタンパク質を作ることですが、その結果として老廃物が蓄積していきます。

この老廃物の排除が、スムーズに行えるなら、細胞を若々しく保つことにもなり、細胞レベルでの老化を遅らせることが可能になります。

ただし、老化を遅らせることと寿命をのばすことは、似ているようですが、大きな違いが有ります。生物種として与えられている寿命には生物としての限界があります。老化を遅らせるということは、ヨボヨボになって朽ちていくのではなく、カクシャクとして寿命を迎えることを意味します。

例えば寝たきりの原因になる「血管の老化」、「脳の老化」、「心筋の老化」、「筋肉の老化」。これらの老化を少しでも細胞レベルで若返らせることができるなら、より健康な状態で寿命を迎えることができると確信をして、研究を続けています。

キーワード