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科学

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肝臓SOD比活性と最長寿命

加齢生物学 <老化の基礎07>

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SOD

体内で発生した有害な活性酸素を除去すれば寿命が延びることが示唆されています。生体内の抗酸化酵素はスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼです。

寿命の違ういろいろな動物の脳や肝臓中のSOD比活性を調べ比較すると、寿命の長い動物ほどSOD比活性が高いと言うことが分かります。

「比活性」とは、基準となる量に対する活性のことです。

体重に対して消費する酸素の量が多いと寿命が短くなるはずなのですが、SODが活性酸素を分解することが、寿命の長さに関連しているとされています。

霊長類、とくにヒトはSODの活性の高さが際立っていることが、ヒトが長寿である原因のひとつとされています。

SODは、スーパーオキシドアニオンを酸素と過酸化水素へ不均化する酸化還元酵素のことです。ちなみに「不均化」とは、同一種類の分子が2個以上互いに反応して2種類以上の異なる種類の生成物になる化学反応のことです。

生成した過酸化水素はカタラーゼやペルオキシダーゼなどによって分解されます。

SODには、いくつかの類型があり、それらのタンパク質には「銅や亜鉛」、「マンガン」、「鉄またはニッケル」が補因子として含まれています。

ヒトには、この3種類のSODが存在し、それぞれ、異なる場所で抗酸化作用の働きをしています。がん細胞では活性酸素が高頻度に産生されており、SODの阻害に感受性を示すことがあるため、抗がん剤の標的としての研究が行われています。

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