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科学

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平均寿命の推移

加齢生物学 <老化の基礎03>

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平均寿命

日本人の平均寿命が伸びたのは、ごく最近のことです。

人口学者の小林和正氏は縄文時代前期から晩期にいたる男性133体、女性102体の人骨を調べ、縄文人の平均寿命を推定しました。子どもの人骨が少ないため15歳以上の人骨を資料とし、15歳まで生きた人がそののち平均で何年生きたかを表す「平均余命」を推定してから、平均寿命を推定します。

その結果、人骨から推計された縄文人の平均寿命は男性31.1歳、女性31.3歳とされました。

しかし、江戸時代あたりでさえ成人できるのは出生数の半分以下だったようですので、縄文時代の乳幼児死亡率を勘案すると、14.6歳という数値が示されています。

それは医療や衛生や食事という面が大きなファクターであることは容易に想像できますが、それ以外にも衣服や住居なども大きな影響があったでしょう。

細胞に対する負担も多く、ストレスからくる老化も早かったと思われます。

※小林和正 1967年 「出土人骨による日本縄文時代人の寿命の推定」

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