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塩の柱

ソドムとゴモラ

さぼ郎
歳を取ると、昨日のことを忘れるのに、随分前に読んだ本のことなどを、ふと、思い出します。

今日、ふと思い出したのはアルベール・メンミという人の「塩の柱」という小説です。

アルベール・メンミ

随分前に読んだ本なので、記憶は定かではありません。青年が試験を受けている。しかし、その答案を書かずに試験用紙の裏に小説を書き始める というようなストーリーでした。

なぜ、「塩の柱」なのかというと旧約聖書に、
天使がソドムに派遣され、ヤハヴェがソドムとゴモラを滅ぼすことを決定したことをロトに伝える。そこでロトは夜が明ける前にロトの妻と2人の娘を伴ってソドムを脱出し、近隣の都市ツォアルへと向かう。逃げる際に「後ろを振り返ってはいけない」と指示されていたが、ロトの妻は後ろを振り返ってしまい、「塩の柱」となる。
ロトと二人の娘

と、こういう話です。その後、ロトは二人の娘と近親相姦し、生まれた子供がそれぞれモアブ人とアンモン人の祖となるのだそうです。その人達がどういう人達なのか知りませんし、話の主題は振り向いて「塩の柱」になった母のほうです。

小説のなかで、延々と子供時代から今に至るまでの思い出を小説にして書いているわけで、それが、この本になるわけです。その試験は、ユダヤ人の教育支援のテストだったか忘れましたが、ようは、その試験を放棄してアメリカに行くという話です。

で、決して後ろを振り向かない、なぜなら、過去やシガラミにとらわれると「塩の柱」になってしまうから みたいな終わりだったと思いますが、ぜんぜん違うかもしれません。

凄いのはwikiによると、
ロトがいた洞窟とされる場所はビザンチン時代はキリスト教徒の巡礼地となり、教会が建造された。この教会の遺跡が死海東南岸に残されている。教会横には「ロトの洞窟」が存在する。
とのことで、実在したという話もあるようです。
ナショナル・ジオグラフィックでは「ソドムとゴモラ」という題にしてDVDも出しています。

ソドムとゴモラ
ソドムとゴモラは実在したのでしょうか。実在したとすれば、どこにあったのでしょうか。候補地はいくつかありますが、旧約聖書の時代の街の遺跡がいくつも発見されている死海の周辺にあったのではないかという意見が多いようです。死海の西岸にある岩塩の山の中には、ロトの妻と言われる塩の柱もあります。
後ろを振り向くと「塩の柱」になる という言葉は、きっと青年向けの言葉なのだと思います。歳を取ると、先が無くなることもあって、後ろばかりを振り向いています。

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